ブログでは医師らしいことは殆ど何も語っていませんが、「ぱぴ太」も医師として働いています。そんなわたしの商売道具である聴診器が壊れてしまいました。
具体的には、膜型部分のダイアフラムを固定する部品(リム)が割れてしまいました。このままでは呼吸音の聴診が出来ないので、修理するか買い替える必要があります。
近頃は懐具合がさびしいので、部品だけ購入して自分で修理しました。意外と簡単なので、自分でやってみるのは選択肢として十分にアリです。
壊れた聴診器
聴診器は3M™のLittmann™ Classic II S.E.です。 少なくとも10年は使っていますが、もしかすると医学生時代からずっと使っていたかもしれません。正確な購入時期は、もはや忘却の彼方です。

この銀色の丸い部分には、本来なら「太鼓の膜」みたいなものが付いていて、そこで音を拾います。その膜がダイアフラムです。

本来なら、下図のようになる訳です。

Classic II S.E.は、医師が使う聴診器としては決して高級品ではないです、それでも買い替えとなると1万円〜2万円位はかかります。
そもそも、バイト先など出先に持ってゆく ” サブ ”の聴診器なので、あまりお金をかけたくありません。という訳で部品交換で済ませようと思い立ちました。
パーツの品番を確認
ネット検索で『3M™ リットマン™ ステソスコープ パーツ & アクセサリーガイド』という資料を見つけました。それによると交換用の部品は次のものだと分かりました。
『一体成型ダイアフラム(成人用) (色:ブラック)』(製品番号:33474)
『一体成型ダイアフラム』と言うのは、どうやらリムとダイアフラムが一体化したものです。(リムとはダイアフラムを固定するリング状のパーツです。)
手元の資料では定価は1430円でしたが、わたしが購入した時は、アマゾンで部品代が1554円、送料が460円かかりました。
入手したパーツで修理
部品が到着したので早速見てみると、なるほど確かに「リムとダイアフラムが一体化」しています。

サイズが違ったらどうしようとドキドキしました。しかし思いの外簡単に取り付けることが出来ました。

早速自分の胸を聴診し、機能的に問題ないことを確認しました。
2000円ほどで聴診器が復活するなら安いものです。
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