以前わたしが大いに悩んだのは足の悪臭です。それはそれは強烈なニオイで、周りに迷惑になっていないか気になって仕方がありませんでした。そんなわたしですが、たった4つの対策で足の臭いとサヨナラできました。
その4つの対策とは、靴のローテーション、通気性の良い靴を選ぶ、ソックス二重履き、毎日足洗い、です。靴のローテーションとは、複数の靴を用意して、同じ靴を連続して履かない使用法です。これによって靴を休ませることができます。
靴のローテーションは、足のニオイ解消するだけでなく、じつは費用面でも有利です。この記事ではその理由を解説します。ぜひ、靴のローテーションをご検討ください。
概略
足の悪臭の原因は、皮膚常在菌の産生する「イソ吉草酸」です。臭い対策は、皮膚常在菌を増殖させないことです。皮膚常在菌は乾燥に弱いので、靴をしっかり乾燥させましょう。
靴を完全に乾燥させるには最低2日間休ませる必要があります。都合3足のローテーションとなります。さらに雨用に1足あると安心です。実際には仕事内容・シフトなどでさらに靴が必要なケースがあります。
靴の乾燥を早めるために、乾燥剤や乾燥機を使う方法もあります。しかし乾燥機は悪臭をまき散らすリスクがあります。乾燥剤も天日干しは職場では避けましょう。
職場で靴を保管する場合、デスクがある方なら、伸縮タイプのシューズラックがおススメです。デスク下の下肢空間に効率よく靴を収納できます。
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靴のローテーションが悪臭対策となる理由
靴のローテーションで、足の悪臭を解消できる理由を説明します。靴を休ませると、臭いが発散して薄まるなんて単純な理由ではありません。
靴を休ませることで悪臭の元を断ち切ることができるのです。その理由はなんでしょうか?4つのステップで説明します。
- 悪臭の原因は皮膚常在菌
- 皮膚常在菌が靴にも住み着く
- 靴を乾燥させることで菌を撃退
- 乾燥させるためにローテーションが必要
悪臭の原因は皮膚常在菌
足や靴の悪臭は皮膚常在菌と呼ばれる細菌たちが原因です。皮膚常在菌が産生する「イソ吉草酸」が独特の汗臭いニオイの原因となるのです。
足と靴によるニオイの悪循環
実際には足のニオイがきつい人は、靴も臭うことが多いです。わたしもそうでした。そういう場合は、細菌が靴にも大量に住み着いてます。
こうなると、足から靴、靴から足と皮膚常在菌は移動しながら増殖し始めます。足と靴のどちらか一方で対策をとっても、もう一方から細菌がやって来ます。ですから簡単に悪臭が消えなくなります。いわばニオイの悪循環です。
増えすぎた皮膚常在菌を足と靴の両方で退治する必要があります。そうしないと靴から足、または足から靴と皮膚常在菌が移動してきます。
では、どうすれば皮膚常在菌を退治できるのでしょうか?重要なのは乾燥です。
乾燥で細菌を撃退
基本的に細菌は乾燥に弱いです。乾燥状態では多くの細菌は死滅します。ごく一部の乾燥に強い特殊な菌も、芽胞という休眠状態になります。
ですから、靴や足を乾燥させることが悪臭対策では重要になってきます。
靴の乾燥のためにローテーションが必要
汗がしみ込んだ靴をしっかり乾燥させることで、靴の中の細菌を大幅に減らすことができます。しかし靴を乾燥させるためには、ある程度の時間が必要です。ですから複数の靴をローテーションさせる必要があるのです。
これでローテーションが必要な理由をお判り頂けたと思います。
では実際に何足用意する必要があるのでしょうか?
靴のローテーションには最低4足必要
結論から言うと、靴のローテーションには最低4足必要です。理由を説明します。
靴の乾燥には約2日かかる
汗の浸み込んだ靴が完全に乾燥するには約2日かかります。ですから普通にローテーションを組めば3足必要になります。
「4足目はどうなった?」と皆さん思いますよね。4足目が必要な理由は次に説明します。
雨の日用にもう一足必要
4足目が必要なのは、ローテーションとは別に雨の費用に一足必要だからです。天候の悪い日は、主力ローテーションの3足は温存して、悪天候用の靴を使いましょう。これによって主力の靴の寿命を延ばすことができます。
つまりローテーション3足+雨用1足というわけです。ローテーション維持に最低4足必要な理由がお判りいただけたと思います。
もちろん実際には生活や仕事の状況で、必要な靴の数は変わってくる場合があります。例えば私の場合は4足でも足りませんでした。
わたしはローテーションだけで5足必要だった
ローテーション3足というのはあくまでも最低限の数量です。必要に応じて靴の数は増やしましょう。わたしは職場用の革靴を5足用意していました。それは、わたしが救急指定病院に勤務していた時のことです。
救急指定病院で勤務している医師には、当直を挟んで36時間勤務が当たり前のようにあります。朝8時半から17時まで通常勤務、17時から翌朝8時半まで救急外来、翌朝8時半から17時まで通常勤務+残業といった具合です。
当直業務を考慮すると、当直前の日勤、当直中、当直後の日勤で3足使用するため、最低もう1足ないと丸2日の乾燥時間が取れません。さらに月曜日と水曜日など1日おきで当直する場合があり得るため、さらにもう一足必要だったのです。都合、ローテーションだけで5足です。
救急指定病院に勤務医する先生は参考にしてください。
靴のローテーションは財布にやさしい
靴をローテーションさせるには、何足も靴を用意する必要があります。そのため初期投資は高くつきます。
しかし、ローテーションで靴をしっかり休ませ・乾燥させることで靴の寿命は延びます。細菌やカビの繁殖を防ぐことができるからです。
一足一足の靴の寿命が延びるため、1足を履き続けるより3足以上でローテーションを組むほうが長期的なコストは安くなります。
私の場合、1足を履き続けていた頃は、6カ月以内に悪臭で破棄する羽目になりました。通気性が抜群に良い靴であったにも関わらずです。しかし靴のローテーション(5足)を始めてからは、6年以上、ローテーションの入れ替えをしていません。同じ靴を毎日履いていれば、単純計算では5足を2年半で履き潰していた筈です。
わたしには靴のローテーションのほうが圧倒的に経済的だったのです。
確実に乾燥させるには、乾燥剤を併用する
靴を効率よく乾燥させるには、乾燥剤や乾燥機を使う方法があります。乾燥時間を短縮することで、ローテーションに必要な靴の数を減らせる場合もあります。
乾燥剤は、天日干しして再利用できるタイプが便利です。ただし、わたしの様に職場に靴を保管する場合はちょっと面倒です。乾燥剤を職場で天日干しには出来ないので、乾燥剤を自宅に持って帰って天日干しする必要があります。
最近の乾燥機は、以前よりコンパクトになっています。ツインバード 靴乾燥機は革靴モードもあるので、革靴も傷みません。ですが靴がクサイと悪臭をまき散らすことになりかねません。職場で使用するのは控えたほうが良いでしょう。
職場に靴を置く場合の収納方法
わたしは通勤用の靴とは別に職場用の靴を病院に用意していました。理由は病院から細菌やウィルスをなるべく持ち帰りたくなかったからです。
そうすると、職場に靴の保管場所を確保する必要があります。わたしは医局のデスクの下肢空間に靴を保管していました。ちなみにデスク幅が110~120cmの片袖机であれば下肢空間の横幅は60cm~75cm程度です。
わたしはデスクの下肢空間に突っ張り棚を設置して靴を保管しました。しかしデスクの形状によっては突っ張り棚を設置することができません。
そこでおススメしたいのが、伸縮式のシューズラックです。
山崎実業のシューズラックは幅41cm~71cmで調整可能で、見た目も悪くありません。このラックを知っていたら、わたしは突っ張り棚を買わなかったでしょう。
靴を載せる部分がパイプでは嫌な方もいるでしょう。でもご安心ください。棚板タイプもあります。こちらも34-60cmで幅を調整できます。60cmにすれば3足×2段で6足分のスペースは確保できます。
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