最近はホームエレベーターが設置された家も増えてきています。中古の戸建てを購入する場合も、ホームエレベーターが設置された物件を目にすることがあります。
エレベーターは便利な設備ですが、建築基準法で維持保全が求められます。しかしメーカーとの保守契約は義務ではありません。スポット修理のみで対処する方法もあります。
それでも、わたしは保守契約を選びました。その訳を説明します。
ホームエレベーターの維持保全は必要

わたしの家には、ホームエレベーターがあります。
2021年も年一回の点検がありました。

ホームエレベータの点検は必要なんですか?

建築基準法第八条では、設備を常時適法な状態に維持することが求められています。
一般的なエレベーターやエスカレーターは、 建築基準法第12条第3項によって定期検査報告が必要と定められています。しかし、一定の基準を満たしたエレベーターは対象外となります。
つまりホームエレベーターであれば建築基準法第12条第3項に基づく定期検査報告は必要ないです。ただし、ホームエレベーターでも、検査報告書の提出が必要な地域があります。地方自治体に確認しましょう。
しかし建築基準法第 8 条において「建築設備を常時適法な状態に維持するように努めなければならない。」と定められているため、ホームエレベーターの所有者や管理者は維持保全を行う必要があります。
維持保全の具体的な規定はない

ホームエレベーターの維持保全はどうすればよいんですか?

建築基準法では、ホームエレベーターの維持保全について特に規定はありません。
実際には保守契約するか、スポット修理で対処することになります。
一般的なエレベーターやエスカレーターは、 建築基準法による法定点検が義務付けられています。しかしホームエレベーターは例外です。
建築基準法第8条でホームエレベータの維持保全が求められてはいますが、具体的な方法の規定はないです。従って、メーカーと保守契約を結ぶ義務はないです。
保守契約を結ばない場合、トラブルの都度、スポットで点検・修理を依頼することになります。
スポットより保守契約を選んだ理由

保守契約と、スポット修理では、どちらが良いですか?

わたしは、保守契約を選びました。

でも、高いんでしょ?

スポットの点検・修理は割高になります。
保守契約とトータルでの費用はそれほど変わりません。
維持保全に必要な費用
まずホームエレベーターの維持保全に必要な費用を確認しましょう。
保守契約の費用は5-7万円/年です。保守契約をしている場合、年1-2回の点検、緊急救出、停電用バッテリーの交換は無償です。修理部品代の割引が受けられることが多いです。
では、保守契約をしていない場合について、ホームエレベーターの維持保全にかかる費用を考えていましょう。
点検・出動費用
スポットでの点検には1回で5-6万円かかります。緊急出動には1回5万円程度の緊急対応費が加算されます。保守契約ではこうした点検や出動は無償となります。
バッテリー交換
停電用バッテリーの交換が約5万円になります。バッテリー交換は原則的に2-3年ごとに必要です。保守契約では経年劣化によるバッテリー交換は無償です。
部品交換
10年程度をめどに行う大がかりな部品交換として基板交換があります。基板交換は50-80万円します。
保守契約の場合、部品代に対して割引が受けられます。パナソニックの場合は保守契約の継続年数で異なります。具体的には1年目は10%、2年目~10年目は20%、11年目以降は30%の割引となります。
スポットと保守契約の費用差は小さい
10年間で3回バッテリー交換し10年目で基板交換(80万円)すると考えてみましょう。バッテリー交換3回、基板交換1回とした場合、10年間の費用は、保守契約では約119万円です。
スポット点検・修理では約95万円です。しかしスポットで点検を依頼すると、1回で約5万円かかります。つまり10年間のスポット点検・修理では 95万円+5万円×点検回数の費用が掛かります。点検を2回依頼したら費用は105万円です。保守契約と1年で1.5万円程度しか費用は変わりません。もし10年間で4回の点検・出動があれば費用はほぼ同じになります。
10年間の維持費 の目安 | 保守契約・ 定期点検 | スポット 点検・修理 |
バッテリー交換 (3回) | 無償 | 15万円 |
基板交換 | 64万円 | 80万円 |
保守契約 (10年) | 約55万円 | なし |
点検 | 定期点検 は無料 | 5-6万円/回 |
緊急出動 | 無料 | 約5万円/回 |
合計 | 119万円 | 95万円 + 5万×点検回数 |
メンテナンスによる機能回復・維持
また保守契約をしていると定期点検の際に、消耗品の交換や注油は無料で実施してもらえます。その分ホームエレベーターの状態が良好に保たれるため、トラブルが起きにくくなります。

ですから、わたしはメーカーと保守契約を結ぶほうが良いと考えたわけです。

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