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概略
お隣さん(Aさん)の土地相続の都合で、土地の境界確認・立会を求められました。実際には、Aさんが依頼した土地家屋調査士さんのB事務所から連絡がありました。始めての経験のため、こちらも土地家屋調査士のCさんに相談することにしました。
後日、Cさんにも臨席してもらい土地境界線の確認作業に立会いました。以前、わたし(ぱぴ太)が土地を購入した際の測量成果簿を保管していたこともあり、特にトラブルなく確認作業を終えることが出来ました。
プロに説明してもらいながら確認作業に立ち会えたので、安心感がありました。後日、郵送されてきた書類に不備がないか、Cさんが確認してくれるなど、すごく丁寧で誠実な対応をして頂けました。何度も足を運んでいただいたのに、費用は5,000円(消費税別)で済みました。Cさんに相談してよかったです。
登場人物の相関関係
主な関係者は下図のように4者です。

Aさん一家
今回、土地の相続・一部売却のため土地の境界確定測量が必要になったらしい。本文中に基本的に登場しないが、とても丁寧に挨拶してくださる感じの良い人たち。
B事務所
Aさんが依頼した土地家屋調査士さんの事務所。大手の事務所。ぱぴ太が直接やり取りする相手はB事務となる。大手らしく(?)淡々と仕事を進める印象。
何か不手際がある訳ではないが、C事務所(Cさん)が丁寧すぎて、見劣りしてしまう。
ぱぴ太
Aさんの隣人。当ブログ管理人。土地の境界確定測量は初体験でオロオロする。手元の資料で知ったCさんに泣きつく。
Cさん
ぱぴ太が相談した土地家屋調査士さん。ぱぴ太が今の住居を購入した際に、売り主さんが土地の境界確定測量を依頼した土地家屋調査士さん。どうやら零細事務所らしい。とっても誠実。
土地の境界確認・立会において、ぱぴ太側の土地家屋調査士さんは必須ではないが、快く臨席してくださった。
始まりはB事務所の突然の来訪
ある日、ぱぴ太家に突然の来訪者がありました。それがB事務所の方でした。
いわく
- Aさんの土地の境界確定測量をしている
- 後日に、境界の確認作業に立会ってほしい。
- 準備ができたら案内を郵送する。
- 案内が届いたら、日程の調整のために連絡が欲しい。
とのこと。
おいらは医師だ、境界確認の仕方なんて知らねぇ
土地の境界確認など全く初めての経験です。
でも、義実家は強引な主張をする隣人に振り回されて、境界確認で大変な苦労をされたと聞いています。
自分たちだけで大丈夫なのか・・・?とても不安でした。
さらに不安を強めたのは、B事務所さんの担当者さんの雰囲気が何というか・・・
「標識確認してー、名前かいてぇー、
ハンコ押して貰えば良いんでぇー、
15分もあれば良いんでぇー、
よろしくお願いしまーす。」
て調子なわけです。
彼にとっては、「いつものこと」で慣れているから・・・なんでしょうけど・・・
私には、土地に関わる「一大事」なんですよ。
今どきの若者らしく(?)かるーく・サクサク・淡々と作業している感じに違和感と言うか何というか・・・
(患者さんや、患者さんのご家族も、医療従事者に同じ思いをされていると思います。その点は、あらためて肝に銘じておきます。)
土地家屋調査士 雇うだ
ネット検索では、土地家屋調査士さんに相談する方法も対策として挙げられていました。
これだ!
でも、土地家屋調査士さんに心当たりなどありません。
とりあえず・・・と、今の自宅(ぱぴ太家)を購入した際の売買契約書などを引きずり出して眺めていると・・・
あった!ありました!「測量成果簿」

これは、ぱぴ太に土地建物を売って下さった売り主さんが、土地の境界確認を行った記録です。
当時、境界確定測量を担当した土地家屋調査士(Cさん)の名前もしっかり確認できます!
これだ!Cさんだ。Cさんに相談しよう!
何といっても、ここの境界を確認した人です。これ以上の人選は無いと思います。
商売っ気のないCさん
Cさんのお名前を検索すると、今も現役のご様子。
早速、お電話して状況をお伝えしました。
Cさんが言うには
- 「測量成果簿」の写しを確認した。
- 「測量成果簿」の中にある「筆界立会確認書」にはAさんの署名がある。
- つまりAさん自身が、所有者の子として土地境界を確認している。
- 過去にAさん自身が署名している以上、土地境界でトラブルになるとは考えにくい。
- 土地家屋調査士が臨席するまでもないと思う。お金をもらうのが申し訳ない位。
とのこと。
でも、
- 業界の常識を私は知らない。常識だとに言われたら受け入れるしかない。
- もし間違い・勘違いがあっても私には指摘できない。
- 専門家の視点で助言をしてほしい。
といった理由で、土地の境界確認・立会に臨席をお願いしました。費用は5,000円ほどとのこと。
具体的な日程は、B事務所から案内文が届いてから、相談することになりました。
B事務所から手紙がとどいた
1カ月ほどして実際に、案内文が郵送されてきました。

B事務所、Cさんそれぞれと連絡を取り、境界確認の日程を調整しました。
「Cさんからは、境界確認の当日までに事前調査に行きます。」との申し出がありました。
事前調査にCさんが来訪
事前調査では、Cさんが助手さんを伴って来訪されました。
境界の標識を目視で確認し、座標値の再確認のために測量までしてくださいました。
Cさんが説明してくださるには、
- 今回の測量で、以前の座標値とズレは無かった。
- 座標値では、数mmのズレはよくある。
- ズレる理由は、基準点自体のズレ・測定誤差など様々
- 座標値の数値でいうと、小数点第3位がmmの数値になる
- まれにcm単位でズレることもある
- 山などでは数mのズレもありえる
- あらかじめB事務所に測量成果簿があることを伝えておくほうが良い
とのこと。
さっそくB事務所の担当者さんに、その場で電話連絡してみました。
B事務所の対応
そっけない担当者さん
B事務所の担当者さんに、「測量成果簿」があることを電話で伝えたところ、
はーい、じゃあ「境界確認」の当日に拝見しまーす。
と言う感じで、あっさりした対応でした。
そんなものかと思っていると、数分後・・・電話が掛かってきました。
急に血相を変えて飛んできた
B事務所の担当者さんが言うには
いますぐ拝見させてください。
書類を写真に撮って良いですか?
30分で着きます!
とのことで、了承しました。
たぶん上司に指示されたのでしょう。(言葉遣いまで変わっていました。)
Cさんも待っていてくれた
このことをCさんに伝えると、
B事務所の方が来られるまで待ちます。
挨拶しておきたいし。
とのことで、Cさんのお言葉に甘えさせてもらうことにしました。
境界確認・立会の当日はトラブルなし
こうした下準備の甲斐もあったのか、境界確認・立会の当日は特にトラブルもありませんでした。
B事務所からは、
- 境界を示すプレートの赤矢印が薄くなっているので塗り直す。
- 後日、今回の作業の結果を記録した書類を送付する。
- 記載された座標値は、1-2mm程度ズレがあるかもしれない。
などの説明がありました。
とくに疑問点もなかったので、筆界立会確認書に署名・捺印して作業終了です。
所要時間は15分ほどでした。
B事務所から書類が到着
後日、B事務所から書類が届きました。
内容は以下の通りです。
- 筆界立会確認書
- 現況測量図

現況測量図の方には、境界の座標値が記載されていました。
これらの書類については、後日にCさんが確認に来てくれました。(都合3度目の来訪)
- 数値のズレも許容範囲
- 書類の内容に不備はない
- 今回の境界とは関係ないが、隅切り部分の標識(鋲)が脱落してるから、打ち直しておく
とのことでした。
ついでに標識を補修してくれた
後日、わたしが不在の間にCさんが来られたようで、標識が補修されていました。都合4度目の来訪です。
小さな鋲ではなく、四角形のプレートにアップブレードしています。

これで5000円は安すぎないですか?
Cさんには、結局4回も来ていただきました。これ程しっかりと対応いただいたのに、報酬はたったの5000円(消費税別)です。

Cさんの誠実な仕事ぶりには、とても感激しています。でもこんなに報酬が安くて良いものでしょうか?
もし次の機会があるのなら、もう一度Cさんに依頼したいと思います。
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