TLTの定期購入を再開!その理由と今後の計画は?(2021/12/23加筆・修正)

TLT購入再開 資産運用
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わたしは2019年1月からTLT(米国債20年超ETF)の積み立てをしていましたが、2020年12月に大半を売却しました。

しばらくTLTの定期的な買い入れ自体を止めていましたが2021年3月22日から定期購入を再開しました。

しかしTLT価格の再上昇をうけて定期購入は再び休止しています。投入予定だった資金は米ドルMMFやBNDの形で待機させています。

TLT購入について、今後の方針を考えていきます。

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TLTとは?

ブラックロック社の運用するETF(上場投資信託)のひとつです。TLTは20年超えの長期国債に連動するETFになります。債券のETFはたくさんありますが、TLTは長期国債に特化した商品になります。

TLTのおもな特徴は以下の5つです

  1. アメリカ国債に特化(社債などを含まない)
  2. 金利は高め
  3. 価格変動が大きく単独では高リスク
  4. 金利が上昇するとTLT株価は下落する
  5. 株価と負の相関があり、株価下落局面に強い

定期購入を再開した理由

TLTの定期購入を再開した理由は、TLTの価格が、わたしのTLT平均購入価格とほぼ同レベルに下がったからです。下の図はTLTのチャートです。

TLTを売却したとき、TLTに投資した資金分はTLT売却で回収し、残りは売却せずに残していました。いわゆるタダ株です。

その平均購入価格が$134.71です。2021年3月19日のTLTの終値は134.75であり、TLTの平均購入価格とほぼ同じレベルに下落しています。

2017年から2021年初頭までのTLTの価格推移
tradingview.comのチャートを改変

本格的な買い戻しはまだ

現在TLTに回す資金は、積立投資の定期的な積立額の約半分です。2020年末にTLTを売却して得た資金でTLTを買い戻すのはもう少し後です。一定の条件を満たせば、段階的にTLTを買い戻そうと思います。

TLTの買い戻しを本格的に始める目安は2つ考えています

  1. 10年債利回りが2%を超える。
  2. TLT株価が$120台まで下落

本格的な金利上昇は2022年後半以降か?

2021年3月16、17日の連邦公開市場委員会(FOMC)では、少なくとも2023年末までゼロ金利を維持するとする意見が大勢でした。

しかし、2023年中に利上げを見込む参加者は7人と12月時点の5人から増えています。また2022年中の利上げを見込む参加者も4人(前回は1人)に増えています。

(JETROビジネス短信 「米FRB、金融政策の現状維持を決定」ad8946ce7e03b735より)

利上げは想定より早まりそう(2021年12月23日加筆)

米国でのインフレ懸念もあり、利上げは2021年初の想定より早まりそうです。実際2021年12月のFOMCの結果から、2022年に3回の利上げが予想されています(#1)。

年3回の利上げを行うのであれば、2022年夏ごろから利上げが始まる可能性が高いです。今後の金利動向から目が離せません。

(以上 2021年12月23日加筆部分終了)

TLT価格はしばらく下落が続くと予測

2021年3月のFOMCの結果から、米国の利上げは早くても2022年後半以降の可能性が高いです。そこから3-4年かけて政策金利が段階的に引き上げられるでしょう。

政策金利と長期金利は必ずしも一致しませんが、利上げがあると債券価格は基本的に下落します。したがって2025年くらいまではTLTは下落局面が続きそうだと考えています。

2022年末以降に備えMMFやBNDの形で待機 (2021年12月23日加筆)

結果的にはTLT価格は再度上昇に転じ、6月途中から$140を超えています。短期(数カ月)的には予想が外れた状態です。

しかし、12月のFOMCの結果からは2022年に0.25%の利上げを3回行うことが予想されています(#1)。今後のTLT価格については、年単位での下落局面を想定します。

わたし自身について言うと、TLT価格が$140を超えた時点でTLT定期購入を停止しました。TLTに投入する予定であった資金は米ドルMMFBNDの形で待機させています。

迷走ドクター
迷走ドクター

BNDとTLTを利用した投資については、「TLT(20年超米国債ETF)の特徴と、わたしの活用法」で紹介しています。

TLT価格が再びわたしの平均購入価格まで下落したら積み立てをTLTの買い付けを再開する予定です。予想通り3回の利上げが行われれば、2022年末に米国債(10年物)の金利が2~2.25%程度になる筈です。

したがって、TLTへの待機資金の大規模な移動については、2022年12月以降になるでしょう。

(以上 2021年12月23日加筆部分終了 )

まとめ

この記事のまとめは以下のようになります。

  1. TLT価格がある程度下落したため、定期購入は再開した。
  2. TLT価格の再上昇をうけて、定期購入は休止。
  3. 資金はMMFとBNDで待機。
  4. 米国政策金利上昇は2022年ごろからで2025年ごろまで段階的に続きそう。
  5. 2025年ごろまではTLT価格は下落傾向と予測
  6. 本格的なTLTの買い戻しは、2022年末以降と予想 

    (2021年12月23日修正)
迷走ドクター
迷走ドクター

2021年12月のFOMCの結果をふまえると、22年中盤以降の利上げが予想されます。

迷走ドクター
迷走ドクター

わたしはSBI証券でTLTを購入しています。

この記事では個別の銘柄に触れていますが、投資はあくまでも自己責任でお願いします。

#1 2021年12月FOMCレビュー~タカ派的だがほぼ想定内 (三井住友DSアセットマネジメント 2021年12月16日)

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