電動ブラインドシャッターとは、電動シャッターにブラインドの機能が加わったものです。とても快適な装備です。採用を検討している方には是非お勧めします。
しかし電動ブラインドシャッターにもデメリットがあります。今回は電動ブラインドシャッターのメリット・デメリットを、実体験を踏まえて解説します。
電動ブラインドシャッターのメリット
電動ブラインドシャッターのメリットは次の5つです。
- 開閉が静か
- 開閉が楽
- 視線を遮りつつ採光できる
- 視線を遮りつつ換気できる
- 太陽輻射熱を大幅カット
- カーテンが不要
開閉が静か
電動ブラインドシャッターに限らず、電動シャッターを使ってみて感じたメリットは静かなことです。
昔ながらの雨戸(引き戸)のようにガラガラ・ガタガタという音がしないため、早朝や深夜でも開閉できます。また子供が寝ていても開閉できます。
夜の開閉も安心です。
開閉が楽
電動シャッター全般に言えることですが、スイッチ一つで操作できるため開閉が本当に楽です。
雨戸と違い、開閉のために窓を開ける必要もありません。したがって開閉する際に、外部の熱気・冷気が入ってこない、雨に濡れない、虫が入ってこない、というメリットがあります。
虫が入ってこないのがわたしにとっては大きいです。
視線を遮りつつ採光できる
ブラインドシャッターではルーバーの角度を調節して、視線を遮りながら光を入れることが可能です。ルーバーの角度によって光の量を調節することもできます。
視線を遮りつつ換気できる
ラインドシャッターではルーバーの角度を調節して、半開きの状態にできます。内側の窓を開ければ、視線を遮りながら風を取り入れることが可能です。
太陽輻射熱を大幅カットできる
ブラインドシャッターでは、外部にブラインドがあるため、室内設置タイプのブラインドよりも太陽輻射熱を効率よくカットできます。
カーテンが不要
ブラインドシャッターは視線を遮ったり、光量を調節できます。そのため室内にカーテンやブラインドを設置する必要がありません。
カーテンが不要なメリットは2つあります。
- 室内がスッキリする
- アレルギー対策になる
室内がスッキリする
ブラインドシャッターがあると室内にカーテンやブラインドが必要なくなります。それだけで室内がスッキリします。
カーテン代もかかりません。
アレルギー対策になる
わたしのようにダニやハウスダストにアレルギーがある場合、ブラインドシャッターがアレルギー対策になることもあります。
それはカーテンがアレルギーの原因になり得るからです。カーテンがアレルギーの原因になるのは、カーテンにはホコリが溜まったり、ダニ・花粉などが付着したり、カビが発生することがあるからです。
もちろんカーテンをこまめに洗濯・掃除することでアレルギー対策はできます。しかしカーテンがなければ、洗濯・掃除の手間を省けます。
窓が沢山あると、カーテンの手入れも大変です。
電動ブラインドシャッターの主なデメリット
電動ブラインドシャッターのおもなデメリットは次の3つです。
- 高価
- 防犯性能が劣る
- 外開きの窓には適さない
- 強風に弱い製品もある
- 掃除が面倒
高価
電動ブラインドシャッターの最大のデメリットは、高価なことです。窓のサイズやシャッターの種類にもよりますが、1ヶ所で10万~35万円程度の費用が掛かります。
新築時に設置がおススメ
電動ブラインドシャッターは、かなり高価です。それでも、なるべくあれば新築時に設置することをお勧めします。理由は2つです。
- 電源工事の必要性
- 足場の必要性
電源工事の必要性
後付けする場合には、電源工事の費用も掛かります。後から電源工事すると費用が予想以上に高くなったり、配線が見えて見栄えが悪くなることがあります。
後日装備を予定しているなら、電源はあらかじめ確保しておきましょう。
足場の必要性
2階・3階への電動シャッター後付けには足場が必要になります。そういう場合は足場代が余分にかかります。高所作業車でアプローチできる場合は、足場代より安く済むかもしれません。
外壁塗装の補修工事など足場が必要な工事に合わせてシャッターを後付けする方法があります。
予算が足りないなら場所を厳選
電動ブラインドシャッターはとても便利で快適な装備です。すべての窓に設置することが予算的に難しいなら、優先順位を決めて設置しましょう。
例えば、道路に面した1階の窓などは優先順位が高いです。
防犯性能が劣る
ブラインドシャッターは採光・通風の利便性を重視したシャッターです。ブラインドシャッターの防犯性は、密閉タイプのシャッターより劣ります。
ある引っ越し業者さんは、ブラインドシャッターには防犯性はほとんどない。数秒で開けられるとさえ断言していました。防犯性と利便性のどちらを優先するかはよく検討しましょう。
防犯性能が劣るのは心配です。
対策はありますか?
複数の防犯対策を組み合わせましょう。
ブラインドシャッターを採用する場合の防犯対策なら、窓ガラスを防犯合わせガラスにする、二重錠にする、ホームセキュリティーを導入する、などの方法があります。
外開きの窓には適さない
ブラインドシャッターに外開きの窓を組み合わせるのは、避けましょう。
なぜですか?
ブラインドシャッターが下りていると、外開きの窓は開けることができないからです。
風を通せなければ魅力半減ですね。
ブラインドシャッターに限らず、窓シャッターは外開きの窓に設置できないケースがあります。設置できたとしても、全開時以外は窓を開けられません。半開きで通風できるブラインドシャッターのメリットがなくなってしまいます。
シャッターを設置するなら、引違い窓がおススメです。
強風に弱い製品もある
ブラインドシャッターには、強風に耐えられない製品もあります。正確にはブラインドシャッターではなく外付けブラインドとされる製品です。台風などの際に全開にしてブラインドを保護する必要があります。飛来物から窓を守るシャッターの機能はもともと想定していません。
対策としては耐風圧強度が高い製品を選びましょう。具体的にはブリイユ(オイレスECO)、シャッターブラインド(東洋シャッター)、マドモアブラインド(三和シャッター)などは耐風圧強度が高いことを売りにしています。
別記事ですが「ブラインドシャッターの耐風圧強度ランキング」もどうぞ
掃除が面倒
ブラインドシャッターのルーバーは凹凸のある複雑な形状をしています。拭き掃除がとても面倒です。
わたしの自宅のブラインドシャッターは、ルーバーの形状のせいでルーバー1枚当たり4往復以上しないと綺麗に拭けません。
標準的な大きさである2mの高さの窓だと25-30枚程度のルーバーがあります。窓1ヶ所につき100往復以上の拭き掃除は大変です。
わたしの場合は、拭き掃除は1年に1回だけですが、1日1-2か所ずつ何日かに分けて掃除しています。
その他のデメリット体験談は別記事に
ブラインドシャッターには他にも意外なデメリットがありました。困るのは10-15年に1回だけのことですが、外壁の塗装・補修の際に困りました。それについては対策も含めて別の記事で紹介しています。
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