わたしの自宅にはビルトインガレージがあります。入り口は電動シャッターを開閉するようになっています。先日、自宅のガレージの電動シャッターが夜間に故障しました。その時の経験を踏まえて、業者への夜間の連絡から工事終了までの手順、必要な期間、注意しておきたい事柄を解説します。
故障から修理までの流れ
ガレージのシャッターが故障した場合の、修理工事までの大まかな流れは以下のようになります。
- メーカーの電話番号を確認
- 点検・修理を申し込む
- 点検・修理または応急処置
- 見積り・価格交渉(大規模工事の場合)
- 工事日程の調整
- 工事
メーカーの電話番号を確認
主要なメーカーは24時間対応で点検・修理を受け付けています。製造メーカーの提示する緊急連絡用の電話番号を確認しましょう。
まずは以下の4つを確認しましょう。
- 説明書
- リモコン
- シャッター本体
- 操作スイッチ
24時間年中無休の相談窓口があるだけでも有難いです。
休日や夜間の故障だと身に沁みますね。
説明書
説明書があれば、夜間休日の緊急連絡先はすぐ確認できます。シャッターの型番も分かるので、担当者に話が通じやすいメリットがあります。
わたしの場合は、前の家主(建主)さんから説明書をまとめたファイルを引き継いでいたので、説明書はすぐ見つかりました。
みなさんも、説明書・保証書をまとめたファイルを作っておきましょう。
リモコン
リモコンにもメーカー名が書いてあることが多いです。通常、リモコンにはシャッターの情報はありません。しかしメーカーが分かれば、ウェブサイトで緊急連絡先は確認できます。
わたしの場合は、リモコン裏面にメーカー名が書いてありました。
メーカー名だけなんですね。
リモコンはシャッターの機種と関係なく共通のことが多いからですね。
シャッター本体
シャッター本体にはメーカー名か電話番号を記載したシールが貼ってあることが多いです。わたしの場合も、本体下側に緊急連絡用のフリーダイヤルの電話番号が書いてありました。
でも、シャッターが開いたままだと確認できませんよね?
シャッターが開いたまま故障した時は、操作スイッチを見ましょう。
操作スイッチ
操作スイッチにもメーカー名や電話番号を記載したシールが貼ってあることが多いです。
わたしの場合、スイッチに緊急連絡用のフリーダイヤルの電話番号が書いてありました。
点検・修理を申し込む
次に、修理を申し込むことになります。指定された電話番号に連絡しましょう。
24時間対応≠24時間修理可能
メーカーによっては夜間連絡が取れない可能性もあります。しかし、大手メーカーは24時間365日対応の電話番号を提示していることが多いです。
24時間あらゆる故障に対応はできません。
予約受付のみ24時間対応という場合もあります。
そうなんですかぁ・・・
ガッカリ
救急外来だって、すべての傷病には対応できないから同じだよ。
たしかに・・・
メーカーによっては簡単なトラブルなら夜間対応している場合もあります。
わたしの場合(文化シャッター)
わたしの場合、メーカーは文化シャッターでした。文化シャッターには24時間365日対応のフリーダイヤルがあります。
文化シャッターは一人で対処できる範囲のトラブルなら夜間対応可能とのことでした(地域差があるかもしれません)。
文化シャッターは夜間対応に熱心ですね。
会社全体の方針なのか、東海地方だけなのかはわからないけれど。。。
夜間対応に熱心なのは有難いです。
わたしの場合、パネルシャッターの片方が外れて滑り落ちて、斜めに引っ掛かった状態でした(下図)。シャッターの商品名と状況を説明したところ、最低二人以上必要な作業になるとの判断でしたので、翌営業日に作業に来てくれることになりました。
型番が分かると、電話でも話が通じやすくなります。
点検・修理または応急処置
当日または後日にメーカーから担当者が状況確認に来ます。その日に修理可能な場合と、そうでない場合があります。
大規模な修理やガレージ本体の交換が必要な場合は、いったん応急措置をすることになります。
部品交換で済む場合でも、部品の取り寄せに時間がかかる場合があります。古いシャッターは部品の在庫があると限りません。交換部品がないと本体を新調するしかありません。
わたしの場合、部品交換でも本体新調でもガイドレールを切断する大規模な工事になるとのことでした。とりあえずシャッターが落下しないようにクランプで固定する応急処置してもらいました。
見積り・価格交渉
すぐに見積もりを出してもらい、価格交渉になります。新調する場合はシャッターの種類も決める必要があります。いくつか見積もりを出してもらいましょう。
わたしの場合、新調を勧められました。もとのシャッターが15年前の製品であり、今回は部品交換できても、今後は部品の在庫がなくなるからです。
既存のシャッターが、パネルシャッターという高級機だったことも修理代が高くつく原因になっています。
それで、新調しても大して変わらない費用になったんですね。
数回の交渉を経て、部品交換の見積額に近い金額まで下げてもらったところで、新調の契約をしました。ただ、部品交換とガレージ新調の見積額の差が絶妙で、上手く新調へ誘導されたのかもしれません。
工事の日程調整
価格交渉が済んでから、または価格交渉と並行して工事の日程調整を行います。目安は以下の通りです。
- 工事に必要な日数は2日~3日
- 工事に着手するまでは3週間から4週間
工事に必要な日数は2日~3日
シャッターの大規模修理なら、解体、設置で最低2日は必要です。場合によりますが、内装の修復にもさらに1日は必要です。これは目安で、修理の複雑さなどでさらに日数がかかる場合はあります。
わたしの場合、内装の修復が必要で、全工程で3日必要と言われました。内装復旧工事はシャッターメーカから別の業者に依頼するとのことでした。
内装は内装屋さんに外注なんですね。
医療の分野と同じで専門分化が進んでいるんです。
工事に着手するまでは3週間から4週間
大規模な修理の場合やガレージを新調する場合には、数日で工事が始められることはまずありません。おもに3つの理由があります。
- 交換部品の調達に時間がかかる
- ガレージ本体の作製に時間がかかる
- 工事予約が埋まっている
交換部品の調達に時間がかかる
ガレージが故障するまでには10年前後の年月が経過していることが多いです。10年以上経過している場合、製造終了で部品調達が難しくなっている場合がしばしばあります。
在庫があっても取り寄せに日数がかかります。
ガレージ本体の作製
ガレージを新調する場合には、シャッターのパネル・スラット・パイプ、ガイドレールなどを必要な寸法で作成することになります。修理の場合でも大規模修理であれば同様です。
こうした部材の作製には20日程度かかります。
工事予約が埋まっている
工事の予約がそもそも開いているとは限りません。わたしの場合、空いている日程は1カ月先でした。
普通は、工事スケジュールに空きがないと覚悟しましょう。
スケジュールが空きだらけなら、その会社は経営状態が危ないってことですからね。
工事
いよいよ工事です。しかしその前に注意しておきたいことが2つあります。
- 工事の音は想像以上に大きい
- 予定通り終わらないこともある
工事の音は想像以上に大きい
ガイドレールを切断するような工事の場合、結構大きな音が出ます。
隣家とよほど離れていない限りは、
工事について事前にご近所にお伝えしておくことをお勧めします。
予定通り終わらないこともある
シャッターを新調する場合、解体・設置で基本的に2日かかります。内装工事があればさらに日数が必要です。ここで注意したいのは工事が予定どおり終わるとは限らないことです。
工事に立ち会うなら、自分のスケジュールに予備日を確保しておきましょう。
わたしの場合、2つの問題がありました。
- 解体に予定より時間がかかった
- 部品の寸法間違いがあった
解体に予定より時間がかかった
シャッターの解体の際に、想像より頑丈だったり、想像より複雑なことがあるそうです。
建物の躯体を損傷せずに工事する必要があり、どうしても時間がかかります。それでも躯体を損傷するよりマシです。
わたしの場合、解体に2日かかってしまいました。追加の工事日を急遽設定しました。予定は3日間でしたが最終的に4日間の工事となりました。
部品の寸法間違いがあった
わたしの場合、シャッターケースのカバーに寸法間違いがあり、大きな隙間ができました。これは後日交換となりました。
内装工事の日に取り換えてもらえたので、工事日数に影響はありませんでした。
まとめ
電動シャッターが故障した場合、大手メーカーなら24時間電話対応が受けられます。故障の程度によっては即対応してもらえる場合もあります。大規模な修理やガレージの新調となった場合には、工事開始までに1カ月前後かかります。工事自体は2-3日が目安ですが、追加日程が必要なことがあります。意外と騒音がでるので、ご近所に挨拶しておいたほうが無難です。
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