エラーコード173は床暖房の液漏れ疑い。検査の実際とその費用。

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温水床暖房機能付きのガス給湯器で”173”のエラーが出た場合は、暖房に使われている循環水(不凍液)が微少漏れをしている可能性があります。まずは給湯器の点検を受けましょう。給湯器に明らかな問題がなかった場合は、床暖房の配管からの液漏れの可能性があります。そのため、配管の圧力検査を勧められる場合があります。わたしも、圧力検査を経験しましたので、その経験談をご紹介します。

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概略

 ガス給湯器で”173”のエラーが出た場合、まずは給湯器の点検を受けましょう。内容は給湯器内部での液漏れについて目視で点検するというものでした。わが家の場合、費用は2750円でした。
 給湯器内部での液漏れがなかったため、圧力検査を勧められました。圧力検査は床暖房の配管からの液漏れを確認する検査です。一定期間内に圧力が大きく低下する場合、配管からの液漏れで確定します。わが家の場合、点検費用は25000円でした。
 わが家の場合、圧力検査でも液漏れとは確定しませんでした。そこで追加検査が必要となりましたが、追加検査に費用はかかりませんでした。

まずは給湯器の点検

圧力検査を受ける前に、まずはガス給湯器のチェックをしてもらいましょう。ガス給湯器内部での水漏れの可能性もあるからです。ここでガス給湯器の点検についても説明します。

メーカーに連絡する

ガス給湯器で”173”のエラーが出た場合は、まずは給湯器の点検をしてもらいましょう。メーカーの連絡先は、取扱説明書などで確認しましょう。

取扱説明書などが見当たらない場合は、給湯器本体のラベルなどで確認しましょう。連絡先が書いてあることが多いです。

どうしてもラベルの文字が判別できない場合でも、メーカーが分かれば、ネットで連絡先を調べることが出来ます。

一酸化炭素中毒に注意

給湯器のラベルを確認する場合には、一酸化炭素中毒に注意が必要です。給湯器からは一酸化炭素が発生している場合があります。念のため、運転を停止してから充分に時間が経過してから給湯器に近づきましょう。

給湯器点検の実際

給湯器の点検はいたってシンプルでした。床暖房を運転しつつ、液漏れを目視でチェックするだけです。

目視で液漏れがなければ、床暖房の配管自体からの液漏れの可能性が高まります。すると配管の圧力検査などを勧められます。

わたしの場合は、メーカーが提携する工務店にメーカーから連絡してもらいました。

給湯器検査の費用

給湯器の検査費用は2750円(消費税込み)でした。

圧力検査

ガス式温水床暖房では、給湯器からの配管が温水床暖房パネルと接続されています。圧力検査では、配管とその先の温水床暖房パネルに一定の圧力をかけます。そして一定時間後に圧力が低下していないか確認します。

圧力検査(1回目)

わが家の場合、1回目の圧力検査は約8時間での圧力変化を確認しました。具体的には、朝一番で装置を設置し、夕方5時ごろに圧力変化を確認します。

業者さんは、付きっ切りではなく、朝に機材を設置して一旦は退出されました。作業時間は1時間もかかりませんでした。そして17時ごろに圧力確認のため来られました。

この検査で圧力の低下が認められれば、液漏れで確定です。

わが家の場合、給湯器からの床暖房配管が2系統ありました。具体的にはリビングと寝室の2系統です。1回目の圧力検査では、リビングも寝室も圧力低下がみられませんでした。

そのため圧力検査(2回目)を行うことになりました。

圧力検査(2回目)

2回目の圧力検査では、約72時間での圧力変化を確認しました。つまり、装置のセッティングをして、3日後に圧力変化を確認しました。

この検査でも、明らかな圧力低下があれば液漏れは確定です。

わが家の場合は、リビングと寝室のいずれも多少の圧力低下がありました。正常範囲と言えなくもない、液漏れしているとも言えなくもない、という微妙な結果でした。

つまり、液漏れがあるとは断言できませんでした。

液漏れと断言できなかった理由

液漏れと断言できない理由は、主に4つだそうです。

  • 圧力低下の程度が微妙
  • 2か所同時の液漏れは珍しい
  • 床に液漏れを示す変化がない
  • 施工ミスにしては時期が遅い

圧力低下の程度が微妙

液漏れと断言できない理由の一つ目は、72時間でも圧力の低下が比較的少なかったことです。微量の液漏れである可能性は否定できませんが、微量の液漏れだと、エラーがそもそも出ないこともあります。

なぜかと言うと、わが家の給湯器(ノーリツ)の場合、床暖房の回路へ一定期間内に2回の補水が実行された時点でエラー173が出るそうです。2回給水されるほどの水漏れ(推定で500~1000ml)があれば、もっと圧力が下がるほうが自然だそうです。

2か所同時の液漏れは珍しい

液漏れと断言できない理由の二つ目は、2系統で同時に水漏れが起きることは珍しいということです。

わが家の場合、給湯器はリビングと寝室の2か所に床暖房用の温水を供給しています。給湯器がら出てくる時点でそれぞれ独立した回路となっています。圧力検査では、それぞれの回路で別個に装置を取り付け、別個に圧力測定をしています。

2回目の圧力検査では、リビングも寝室も同程度の圧力が低下しました。つまり液漏れだとすれば2か所で同程度の液漏れがある筈です。しかし、2ヶ所同時に同程度の液漏れが生じる確率は非常に低いのだそうです。

床に液漏れを示す変化がない

液漏れと断言できない理由の三つ目は、床に液漏れを示す変化がないことです。

床暖房パネルから水漏れがあるとすれば、床材が変色したり、膨らんだり何らかの変化がでることが一般的です。しかしわが家では、そうした変化が見られませんでした。

施工ミスにしては時期が遅い

液漏れと断言できない理由の四つ目は、水漏れの時期が変なことです。

温水床暖房で床暖房パネルから水漏れする原因として最も多いのは、施工ミスです。具体的には、床材を固定するで、温水が循環する管を打ち抜いてしまう施工ミスです。

こうした場合、施工直後は釘で穴がふさがっており水漏れしません。しかし、釘の腐食が進むことで管に隙間が発生して水漏れします。一般的には数年からせいぜい10年以内に水漏れが発生するそうです。18年目での水漏れと言うのは、時期的には珍しいそうです。

圧力検査の費用

わが家の場合、圧力検査だけでは結論が出ませんでしたので、追加検査を受けることになります。圧力検査の費用は25000円(消費税込み)でした。今後の追加検査の費用も含めて25000円とのことでしたので、安堵しました。

追加検査へ

わが家では、圧力検査だけでは結論が出ませんでした。そのため追加の検査を受けることになりました。大まかな検査項目は以下の通りです。

  • パイプスペース、床下、天井裏、などに液漏れの所見がないかチェック
  • 床暖房を使用して循環液量をチェック

詳細は、また機会があればご紹介したいと思います。

追加検査でも判断保留、半年後に再検査へ

結局、追加検査でも明確な結論はでませんでした。そこで、数カ月おいて再調査することになりました。結果はこちらをご覧ください。

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