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ランフラットタイヤはパンク時も応急処置なしで一定距離を走行できます。しかしランフラットタイヤはパンクすると交換するしかないという話も聞きます。ランフラットタイヤの交換だと10万円以上することもよくあります。できるなら交換は回避したいものですね。
実は、状況次第でランフラットタイヤも修理できる場合があります。わたしの愛車のパンク時の経験をもとに、ランフラットタイヤのパンクでも修理できる条件や、パンク修理できる可能性を高める方法について解説します。
概要
ランフラットタイヤのパンクでも、一定の条件を満たせば修理可能な場合があります。修理ですめば、高額の交換費用を負担せずに済みます。
ランフラットタイヤを修理できるには最低4つの条件を満たす必要がある
ランフラットタイヤのパンクで、修理(=交換を回避)できるのは、少なくとも次の4つの条件を満たす場合です。
- 低空気圧の状態で走行していない
- タイヤの傷が十分に小さい
- サイドウォールの損傷によるパンクでない
- タイヤゴムの経年劣化が進んでいない
上記の条件の詳細は、このあとの本文で解説します。
パンク修理すれば安心ですね?
修理しても、空気漏れが再発するリスクはありますよ。
パンク修理を過信してはダメですよ。
修理できる可能性を高めるために簡単にできる2つの対策
ランフラットタイヤのパンク修理が可能な状態を維持するために、以下の2点は心がけましょう。
- ポンプと空気圧計を常備しておく
- 高速走行しない
理由を詳しく知りたい方は続きの本文をお読みください。
ランフラットタイヤの基礎知識
はじめにランフラットタイヤに基本について少しだけ解説します。ランフラットタイヤについて知っている方は「ランフラットタイヤがパンク修理可能になるための4つの最低条件」に進んでください。
そもそもランフラットタイヤって何ですか?
では、ランフラットタイヤについて簡単に説明しましょう。
ここでの要点は以下の5つです。
- ランフラットタイヤはパンク状態でも一定距離を走行可能
- パンクしたランフラットタイヤはサイドウォールで車を支える
- パンクは空気圧モニターが知らせてくれる
- パンク後に走行できる距離は80km以上だがタイヤによって異なる
- ランフラットタイヤもパンク修理できる場合がある
ランフラットタイヤはパンク状態でも一定距離を走行可能
ランフラットタイヤとは、空気圧が低下した状態でも一定距離を走ることができるタイヤです。
スペアタイヤに交換、パンク修理キットで補修などの応急処置をしなくても、修理工場まで移動できるます。
それって、どういうメリットがあるんですか?
外国の場合だけど、治安の悪いところでパンクしても、車を止めなくてすむメリットは大きいですよ。
どうしてパンクしても走れるんですか?
では、ランフラットタイヤの仕組みも話しましょう。
パンクしたランフラットタイヤはサイドウォールで車を支える
ランフラットタイヤはタイヤの空気圧がゼロの状態でもタイヤがペチャンコにならないようになっているため、しばらく走行することができます。
大まかにタイヤの内部の中子で車重を支えるタイプと、強化したサイドウォールで支えるタイプがあります。一般に普及しているのはタイヤのサイドウォールを強化したタイプです。
タイヤが潰れないと、パンクしても分からないんじゃないですか?
いい質問ですね。だからランフラットタイヤには空気漏れをチェックする装置が必要になります。
パンクは空気圧モニターが知らせてくれる
ランフラットタイヤは、空気が抜けてもタイヤがペチャンコにならないため、パンクに気づきにくいです。そのため常時タイヤの空気圧をモニターしています。そしてパンクで空気が抜けると、車が空気圧低下を知らせてくれます。
わたしの場合、標準の空気圧より20%ほど低下した時点で警報が作動しました。
パンクしても走れるんだから、空気はいらないんじゃ?
空気が抜けた状態で走れる距離は限られているんです。
だからパンクしたら、すぐに修理できる場所に向かう必要があるんですよ。
なるほど。
それで、パンクしたときに走れる距離はどれくらいですか?
パンク後に走行できる距離は80km以上だがタイヤによって異なる
JAFのウェブサイトによるとランフラットタイヤに関するISO技術基準では、空気圧ゼロの状態で時速80kmで距離80km以上走行可能と定められています。
しかし実際に走行可能な距離はランフラットタイヤによって異なります。たとえば、日産のウェブサイトでは、時速80km以下で走行し、走行距離150km以内で交換するように記載しています。日産の純正タイヤを使用しているなら150kmまでは走行可能ということです。
タイヤによって走れる距離は違うんですかぁ。
だから、タイヤの取扱説明書で確認することが大切なんですよ。
ランフラットタイヤもパンク修理できる場合がある
ランフラットタイヤがパンクした場合、交換を勧められることが多いです。しかし、ランフラットタイヤがパンクしても絶対に交換が必要なわけではありません。
へーっ!
ランフラットタイヤもパンク修理できるんですか?!
パンク修理が可能かは、状況次第です。
でも実際に、わたしがディーラーから提示された選択肢は、修理と交換の2つでした。
ランフラットタイヤがパンク修理可能になるための4つの最低条件
ランフラットタイヤが修理可能となるには条件があります。具体的には少なくとも以下の4つを満たす必要があります。
- 低空気圧で走行していない
- タイヤの傷が十分に小さい
- サイドウォールの損傷によるパンクでない
- タイヤゴムの経年劣化が進んでいない
低空気圧で走行していない
ランフラットタイヤや空気圧が一定以下になると、車重をサイドウォールで支える状態になります。サイドウォールで支える状態で走行するとサイドウォールは必ず損傷します。
そして、修理できるのはサイドウォールが損傷していないときだけです。
ふーん。
サイドウォールが損傷していると交換になるんですね?
だから、修理できるのはパンク後もタイヤの空気圧が一定以上を保っていた場合だけなんです。
タイヤの傷が十分に小さい
どんなタイヤでも、傷が大きいと修理できません。パンク修理するには傷が充分に小さい必要があります。
小さい傷って、どれくらいの傷のことですか?
例えば、細長い釘を踏んだことによるパンクなどですよ。
釘によるパンクなら修理できる可能性ありですね?
でも、傷の場所によっては修理できないこともあるんですよ。
えーっ!
どういうことですか?
サイドウォールの損傷によるパンクでない
パンクの中にはサイドウォールを損傷したことが原因のものもあります。タイヤのサイドウォールの損傷によるパンクはタイヤ交換が必要です。これもランフラットタイヤに限ったことではありません。
サイドウォールの損傷なら、修理はできないんです。
あきらめてタイヤ交換するのが良いですよ。
サイドウォールの損傷は修理不可ですね。
わかりました。
タイヤの経年劣化が進んでいない
タイヤが古くなってゴムの経年劣化が進んでいる場合、パンク修理に必要な操作でタイヤが損傷するリスクが高くなります。
経年劣化が進んだタイヤ(おおむね4-5年経過したタイヤ)だと修理を受け付けてもらえません。
4~5年物のタイヤなら交換時期です。パンクを機会に交換しましょう。
なるほど、「タイヤが古くなっていたら交換」ですね。
なるべく交換を避けたい場合に、やっておくと良いことはありますか?
心掛けたほうが良いことはあります。
修理できる可能性を高めるために簡単にできる2つの対策
タイヤ交換を回避してパンク修理で切り抜けるために、次の2つの対策はそれなりに意味があります。
- ポンプと空気圧計を常備しておく
- パンク後に高速走行しない
ただし、パンクに気付いた時点でも空気圧が十分に高い場合にのみ有効です。
ポンプと空気圧計を常備しておく
タイヤ交換を回避するために、ポンプと空気圧計を常備しましょう。わたしのお勧めは足踏み式です。
パンクしている時にポンプって意味あるんですか?
パンクに気付いた時点の空気圧しだいですけどね。
もともとパンク修理できる可能性があるのは、どういう傷ですか?
釘などによる小さな傷ですよね?
正解!
そして釘による空気漏れなら、ゆっくりと空気が抜けることが多いんです。
だから空気圧が比較的高いうちにパンクに気付く場合があるんですよ。
空気圧モニターのおかげですね。
そのとおり。
そして、こまめに空気圧を調整して、空気圧を一定以上に保てればサイドウォールの損傷を回避できる可能性があるんですよ。
わたしのポンプの後継器がこちらです。欠点だった留め具やホースの収納方法に改良が見られますのでおススメです。
ポンプの圧力計の精度はあまり良くないです。
ついでに空気圧計も購入しておくと、正確に空気圧を調整できます。
パンク後は高速走行しない
タイヤ交換を回避するために、できるだけ高速走行をさけましょう。
ランフラットタイヤは、空気圧ゼロでも時速80kmまでだせるんですよね?
高速走行はダメなんですか?
パンクに気付いた時点で空気圧が割と高いなら、釘が刺さったままのことが多いです。
その釘を抜いてしまうと一気に空気が抜けます。
えーっと、、
釘を抜かなければ良いんですよね?
それと高速走行が関係あるんですか?
高速走行すると、タイヤに刺さった釘が遠心力で抜けてしまう可能性があります。
空気圧を維持するために高速走行は避けたほうが無難です。
なるほど、タイヤ交換を回避できる確率を上げるためには、高速走行は避けたほうが無難ですね。
まとめ
もう一度おさらいしましょう。
ランフラットタイヤのパンクで、修理(=交換を回避)できるのは、少なくとも次の4つの条件を満たす場合です。
- 低空気圧の状態で走行していない
- タイヤの傷が十分に小さい
- サイドウォールの損傷によるパンクでない
- タイヤゴムの経年劣化が進んでいない
ランフラットタイヤのパンク修理が可能な状態を維持するために、以下の2点は心がけましょう。
- ポンプと空気圧計を常備しておく
- 高速走行しない
ただし、パンクに気付いた時点でも空気圧が十分に高い場合にのみ有効です。
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