外構のレンガ舗装ってオシャレですよね!
でも先生のお宅のレンガって何だか変わってますよね?
よくぞ聞いて下さりました。
あれは 「AZEK コンポジットブロック」という樹脂製レンガ なんです。
樹脂製レンガ?
正確にはレンガ風のブロックですけど、なかなか優れモノなんですよ!
詳しく教えてください。
概要
AZEK コンポジットブロックは樹脂製でレンガ状のブロックです。北米生まれで、日本ではあまり知られていません。
AZEK コンポジットブロックは グリッドにブロックをはめて施工します。施工は非常に簡単です。コンクリートの約1/3と軽量で、木工用の器具で切断できるなど扱いやすいです。さらに施工後でも並べ直しができますので、DIYに適しています。
また、透水性、耐久性にも優れています。 さらに全体の95%が廃タイヤや廃プラスチック からできた、環境にやさしい製品です。人の重量を想定したデッキ用の他に、駐車場への利用に耐える舗装用があります。
コンクリートやレンガほど固くないため、子供が転んでも怪我をしにくいというメリットもあります。舗装費用は、レンガ舗装と同程度です。
主なデメリットは詳しい施工業者が少ないことです。興味のある方は株式会社グローバルにお問い合わせください。
AZEK コンポジットブロックのメリット
AZEK コンポジットブロック のメリットは以下の通りです。
- 軽い
- 施工が簡単
- やり直しがきく
- 加工が簡単
- 丈夫で長持ち
- 傷が目立たない
- 水を透過する
- 環境にやさしい
- 怪我をしにくい
軽い
AZEK コンポジットブロックはとにかく軽くて扱いやすいです。
どれくらい軽いんですか?
通常のコンクリートブロックの1/3の重さです。
それはすごい!
AZEK コンポジットブロックの面積当たりの重量は、コンクリート製ブロックの約1/3ととても軽量です。(*AZEK: 41kg/㎡ , コンクリート:151kg/㎡ =メーカーデータより)。
わたし自身が施工したこともありますが、本当に軽いので運ぶのは簡単でした。
施工が簡単
AZEK コンポジットブロック はとにかく施工が簡単です。
どれくらいに簡単なんですか?
グリッドという土台を並べて、上にブロックをはめ込むだけです。
不器用なわたしでも、きれいに並べることができます。
AZEK コンポジットブロック の施工は純正グリッドを並べてブロックをはめ込むだけの簡単な作業で完成します。下の写真では黒いワッフル状のパーツがグリッドです。
具体的な施工方法
施工方法に関する動画はYouTubeで”AZEK Paver”で検索すれば簡単に見つけることができます。残念ながら日本語の動画を見つけることはできていませんが、一目見れば理解できます。
例えば”New Technology of Resurfacing Pavers”などをご覧ください。
実際の施工体験談
わたしは駐車スペースに舗装用コンポジットブロックをDIYで施工したことがあります。わたしがまだ借家に住んでいたころのことです。
グリッドとブロックにはそれぞれ凹凸があるので、はめ込むだけで簡単に真っすぐにブロックを並べることができます。わたしでも真っすぐに並べることができました。軽量であることも手伝って作業はサクサク進みます。
グリッドをまたぐようにブロックを並べればグリッド同士を簡単に連結できます。グリッドがずれることはありません。
注意点としては、辺縁部分はブロックが不安定になりやすいことがあります。縁取りのコンクリなどが無い場合は、縁専用ブロックを使用し、接着剤でグリッドに固定しましょう。
辺縁部分の施工に気を遣うのは、普通のレンガ舗装でも同じことです。
AZEK コンポジットブロックだけの問題ではありません。
やり直しがきく
レンガって並び方で模様をつくりますよね。
その模様がイマイチ気に入らないことありませんか?
AZEK コンポジットブロック なら施工後でもブロックを外せます。
並べ替えて模様をかえるのも簡単です。
やり直しがきくなら、いろいろな模様を気軽に試せますね!
気に入らなかったら、どんどん模様を変えましょう。
AZEK コンポジットブロックならDIYする時のメリットとして、何度でもやり直しがきくことがあります。 AZEK コンポジットブロック は基本的にグリッドに上からブロックをはめ込んでいるだけです。施工後でも取り外しが簡単です。
たとえば、ブロックを並べて作る模様が気に入らなかった場合を考えてみましょう。 通常のレンガ舗装 では、レンガはモルタルに埋まっているので、舗装をやり直すのは大ごとです。 でもAZEK コンポジットブロック 施工後でもブロックを外して並べ替えることができます。
加工が簡単
舗装材って、切断が大変ですよね?
硬いし、、
AZEK コンポジットブロック なら木工用の器具で切断できますよ。
AZEK コンポジットブロックは、コンクリートよりも簡単に切断できます。専用の切断器具は不要で、一般的な丸ノコやジグソーで切断できます。切断時に水も不要です。
丈夫で長持ち
樹脂製だとすぐ劣化しないですか?
AZEK コンポジットブロックは 「一般的な住居使用では、半永久的に使用可能」です。
どうしてそんなに長持ちなんですか?
AZEK コンポジットブロックはおもに廃タイヤでできています。
では、船着き場のクッションとか、公園の遊具になっている古タイヤを思い出してください。
古タイヤは何年もそのままですね。
そもそも古タイヤになるまでに、数年間はタイヤとして使用されています。
そう考えると、タイヤって長持ちな素材ですね。
AZEK コンポジットブロック は強度と耐滑性に優れた素材と構造です。一般的な住宅での使用に関して言えば、実質的に耐用年数を気にする必要はないほどです。
AZEK コンポジットブロック自体は水分を吸収しないため、寒冷地でも凍結によるひび割れの心配がありません。
舗装用コンポジットブロックの使用経験
AZEKの舗装用コンポジットブロック は駐車スペースや車出しなどへの使用に適しています。ブロックは厚みがあり、自動車の重量にも耐えられるようになっています。数年間駐車スペースの舗装として使用していましたが、痛む様子はありませんでした。
その後引っ越したため、それ以上の使用経験はありませんが「一般的な住居使用では、半永久的に使用可能」(株式会社グローバル)というのも大げさではありません。
デッキ用コンポジットブロックの使用経験
AZEKのデッキ用コンポジットブロックは、住居用エントランス・ポ-チ・ルーフバルコニーでの使用に適しています。自宅では駐輪スペースに使用しています。かれこれ5年以上たちますが、痛んだ様子は見られません。
傷が目立たない
レンガやコンクリート製ブロックの場合、ひっかき傷が目立つのが難点です。その点 AZEK コンポジットブロック は傷が目立ちにくいのが特徴です。
水を透過する
AZEK コンポジットブロック自体は水を透過しません。しかしブロック同士はグリッドで結合するだけのためブロックの間やブロック下にはモルタルが必要ありません。
ブロックやグリッドの間には隙間が空いているため、全体では非常に高い透水性を持っています。そのため通常のコンクリート舗装やブロック舗装とくらべると水はけが非常によいです。
環境にやさしい
AZEK コンポジットブロックは、全体の95%が廃タイヤや廃プラスチックでできています。コンクリート過程に比べ、エネルギー消費量を82%減少し、二酸化炭素放出量を89%減少できます。
怪我しにくい
わたしが AZEK コンポジットブロック を選んだ最大の理由、は子供が怪我しにくいことでした。 コンクリやレンガほど固くないんですよ。
廃タイヤでできているからですね?
そうだと思います。
株式会社グローバルでも紹介されていない特長ですが、 AZEK コンポジットブロックは怪我をしにくいという特徴があります。しかも施工時にも、施工後にも怪我をしにくいです。
施工時の怪我しにくさ
ブロックやグリッドは若干丸みを帯びており、バリもないため、取り扱いは軍手が無くてもできるくらいの安心感がありました。DIYを検討している方には大きなメリットになると思います。
施工後の怪我しにくさ
AZEK コンポジットブロックはコンクリートや通常のブロックほど固くありません。むしろ、わずかですが弾力のある素材です。 ですから、転んでもあまり痛くなく、擦り傷なども負いにくいです。
デメリット
AZEK コンポジットブロック のデメリットは以下の通りです。
- 詳しい業者が少ない
- わずかに色合いが変わる
- ジャンプしにくい
詳しい業者が少ない
AZEK コンポジットブロックは、わたしが知ってからすでに8年くらい経っていますが未だにマイナーな建材です。2026年に外構リフォームをした際には、担当業者さんは AZEK コンポジットブロック (当時はVAST コンポジットブロック )を全く知りませんでした。
結果的に、下地にコンクリート(土間コン)を打設されました。 AZEK コンポジットブロック は透水性を活かすため土や砕石の上に置くのが通常です。しかも コンポジットブロック が道路と同じ高さ、つまりコンクリの下地は道路より低いという形でした。これでは水が溜まってしまいます。
このままでは困るので、コンクリをかさ上げして、道路よりわずかに高くしてもらいました。
施工方法について株式会社グローバルに確認するようにお願いしていたのですが、確認せずに施工されたのが原因のようです。
わずかに色合いが変わる
AZEK コンポジットブロックは、最初の6カ月で多少色合いが変わります。変化の度合いは色によって異なります。ほとんど変化しない色もあれば、割と変化する色もあります。AZEK コンポジットブロック カラーオプションに6か月後の色合いが紹介されていますので、これを参考に色合いの変化を計算に入れて色を選びましょう。
あまり色が変わらない例
たとえばREDWOODなら、色の変化はわずかです。
色がほとんど変わらないので安心。
わりと色が変わる例
たとえばOLIVEは色の変化が割と目立つので、注意が必要です。
色褪せた感じが、良い味を出しています。
ジャンプしにくい
AZEK コンポジットブロックはわずかですが弾力のある素材です。しかもグリッドにはめ込むように乗せているだけです。そのためジャンプする際の足の力が AZEK コンポジットブロック側に逃げてしまいます。地面からしっかりとした反発が得られないので、ジャンプしにくく、縄跳びなどは普通の地面より難しくなります。
その分、転倒したときの衝撃も吸収されるということです。
費用は通常のブロック舗装と同程度
最後にAZEK コンポジットブロックでの舗装費用を紹介します。手元に残っている資料は、大手のT建設ハウジングに依頼した際のものです。 AZEKのデッキ用コンポジットブロック の単価は20500円/㎡でした。一般的なブロック舗装の単価が20000円/㎡前後ですので、費用面での有利不利はありません。
BMI ネットショップというサイトでは1ユニットあたり税別2600円で販売しています。1平米あたりおよそ6ユニット必要とのことですので、税別で15600円/㎡かかることになります。 T建設 の単価も妥当な数値ではないかと思います。
以上、 AZEK コンポジットブロックを紹介しました。
興味の出た方は、ぜひ株式会社グローバルにお問い合わせください。
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