TLTの価格が下落する中、100万円分のTLTを購入。今後はどうなる?

資産運用
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2022年になり米国での利上げが始まりました。今後もハイペースでの利上げが予測されています。それに伴い、米国債価格は下落しています。米国債のETFでTLTも同様に下落しています。そんな2022年4月下旬、わたしはTLTに100万円の追加投資を行いました。今後のTLTの底値なども個人的に予測してみました。

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TLTとは

TLTはブラックロック社の運用するETF(上場投資信託)のひとつです。TLTは20年超えの長期国債に連動するETFになります。

念のためTLTの特徴を簡単にまとめると次の通りです。

  • TLTは米国の長期国債に特化したETF。
  • TLTの価格は米国の長期金利と逆相関を示す。
  • TLTの価格は株価下落時に上昇しやすい。
  • 株式とTLTを適切に組み合わせると全体の安定性が増す

TLTの特徴については、別の記事でもっと詳しく取り上げています。

TLT価格の推移

まずはTLTのチャートを確認してみましょう。

2019年以降ののTLTの価格推移は、下図の通りです。新型コロナウィルス感染症パンデミックの影響で一時的に上昇していたTLT価格は2022年になって急激に低下しています。2022年4月後半には一時的に120ドルを割り込んだほどです。

https://jp.tradingview.com/にて作成

TLTが120ドルというのは、2012年以降(下図)でみると、おおよそ平均的な水準です。

https://jp.tradingview.com/にて作成

TLTをまとめ買いしたわけ

わたしはTLTを120ドルと119ドルで約50万円ずつ購入しました。もともと120ドル以下は、まとまった金額を購入することをあらかじめ予定していたからです。

TLTの底値を120ドル近辺と予測した理由は、おもに次の2つです

  • トレンドラインからの予測
  • 米国の平均賃金の推移からの予測

詳しくは下の記事の後半で説明しています。

今後も油断できない

わたし個人としてはTLT価格は120ドル前後に落ち着くと予測しています。しかし油断はできません。

米国の物価上昇は、深刻なレベルになっています。そのため、米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長、米サンフランシスコ地区連銀のデイリー総裁などが5月の米連邦公開市場委員会(FOMC)での50ベーシスポイント(bp)の利上げについて肯定的に発言しています。

市場の関心はむしろ50bpの利上げを2回以上繰り返すのか、75bpの利上げがあり得るのかに向かっているようです(出典:FRB利上げ加速懸念で米国株が急落。0.75%幅の利上げは行われるか)。

利上げとなると、TLT価格は下落します。TLT価格は120ドルを大きく割り込む可能性は考慮する必要があります。

インフレターゲットからTLTの最低ラインを予測

そこで、FRBが目標として掲げているインフレ率から、TLT価格の最低ラインを個人的に予測してみました。

FRBが目標としているインフレ率が2%です。つまりドル以外の価値が相対的に2%上昇するのがFRBの目標です。少々乱暴ではありますが、TLTの価値も2%ずつ上昇すると考えてみましょう。

2011年のTLTの最安値を確認してみるとはおよそ89ドルです。これが毎年2%ずつ上昇してきた場合を想定してみましょう。すると単純計算ではTLT価格は2022年初に110.6ドル、2023年初に112.8ドル程度になります。因みにインフレ率2%によるTLT底値ラインは下図の赤線で示しています(チャート自体は、TLTの2003年以降の推移を示しています)。

https://jp.tradingview.com/chart/のチャートを一部改変

TLT価格が2011年以降、上図の赤いラインを下回ったことは一度もありません。というか、まともに接近すらしていません。

TLT価格がこのラインを下回ることは、個人的には想定しずらいです。一応113ドルまでは念のため想定し、113ドルから118ドルでは1ドル刻みで指値を入れたいと思います。

この記事での予測はあくまで個人的な投資方針をお話ししただけです。あくまでも投資は自己責任でお願いします。

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