概要
わたしの勤務先が変わったため、白衣(私物)のネームラベルに書いた病院名を消して、白衣を再利用することにしました。そのためには油性ペンで布に書いた文字を消す必要がありました。
消毒用エタノール、ベンジンを試しましたが効果がありませんでした。そこで、三和化成(株)の「インク消し」を試したところ、著効しました。油性ペンで衣類に書いた名前を消して再利用する場合はおススメのアイテムです。
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ラベルの書き換えが必要になった
白衣(私物)のネームラベルの文字を消したいと思ったのは、わたしの勤務先が変わったためです。
病院名を書いておかないとクリーニングから白衣が戻ってこないため、ネームラベルには病院名を書いてありました。
新しい勤務先でクリーニングに出すならは、古い勤務先の病院名がジャマになります。
もちろん白衣を新調するという選択肢もありますが、現在使用している白衣は殆ど傷んでいないため、あまりにも勿体ないです。
そのため、
ネームラベルのインクを落として、書き換えれば安く済むじゃない!
と思ったのです。
条件
油性ペンによる汚れの消し方は、インクの付いた時期やインクの付いた素材によって変わります。わたしのケースでは次のような条件になります。
- 素材: 布
- 時期: 記入から数年
- 目的:ラベルの書き直し
試した方法
わたしが試した方法は、試した順に次の3つになります。
- 消毒用エタノール
- ベンジン
- 三和化成の「インク消し」
それぞれについて解説します。
消毒用エタノールは効果なし
まず最初に試したのは消毒用エタノールです。
エタノールを選んだ理由
エタノールを選んだ理由は、2つあります。
- インク落としに使ったことがある。
- 自宅にある
第一に、エタノールでラベルの書き損じをきれいに落とした経験があったからです。そして、コロナ禍の影響もあり、消毒用エタノールは自宅に常備しています。新たに買う必要がありません。
使い方
油性ペンで文字を書いた部分に消毒用エタノール適量を垂らします。染み込ませた部分を歯ブラシでこすります。最後にお湯ですすぎます。
結果 効果なし
結果は、全く効果がありませんでした。インクが滲む様子すらありませんでした。
考察 書いた直後なら有効なことも
以前、油性ペンの書き損じを消したときは、書き損じた直後にエタノールを使用しました。今回は油性ペンで書いて数年たっています。おそらく、この時期的な違いが、エタノールでインクを落とせなかった原因だと思います。
ベンジンは効果なし
ベンジンを選んだ理由
次に試したのはベンジンです。ベンジンを選んだ理由は次の通りです。
- 油脂成分の染み抜きに利用されている。
- 容易に入手できる。
- シール剥がしに流用できる
ベンジンは油脂成分によるシミに対する染み抜きに広く利用されています。ホームセンターやスーパーで洗剤・漂白剤のコーナーに良く一緒に置いてあります。そのため入手も簡単です。
ベンジンはシールの接着剤を溶かすため、シール剥がしにも利用できると考えて、今回新たに購入しました。
使用方法
アルコールと同様に、適量を滴下して、歯ブラシでこすりました。ベンジンは揮発性が高いので、すぐに自然乾燥します。
有機溶剤ですから、使用する時は換気を十分に行うように留意します。
結果 効果なし
エタノールと同様、全く効果がありませんでした。インクが滲む様子すらなかったです。
考察1 効果が無い原因は不明
ベンジンの効果がなかった原因は分かりません。しかし、あとあとネットで調べてみると、ベンジンでは油性ペンのインクは落とせない、とかベンジンでは効果が弱いという情報もありました。
前もって良く調べておくべきでした。
あまったベンジンは今後やシール剥がしに活用したいと思います。
考察2 使い捨て歯ブラシは一撃でボロボロ
また、ベンジンの影響で、使用した歯ブラシはあっという間にボロボロになり使用不能となりました。使用したのは、ホテルなどで提供される使い捨て歯ブラシです。異なる2本を使用して2本ともすぐ壊れました。使い捨て歯ブラシは避けたほうが無難なようです。
三和化成のインク消しは効果あり
エタノールもベンジンも効果がなくて困り果てている時に出会ったのがこれです。
三和化成(株)の「インク消し」。
見た通り、ペン型で非常に扱い易い商品です。
使用方法
インク消しの使い方は概ね以下のようになります。
- 汚れの下にタオルなどを敷く。
- 容器を軽く振ってから、ペン先を2-3回軽く押し、薬剤が出るようにする。
- 汚れの周囲からペン先でなぞるようにして、薬剤をしみこませる。
- 下に敷いたタオルなどにとこれを移行させる。
YouTubeに使い方の動画があります。
結果 著効した
下の写真は、ナガイレーベンのパンツ(ズボン)のネームタグです。勤務先では病院名がないとクリーニングから戻ってこないため、病院名が書いてあります。字が下手なのはご容赦ください。
下の写真は、三和化成のインク消しを使用した後のネームタグです。文字がきれいに消えています。
考察1 コスパは良好
三和化成の「インク消し」1本で、白衣3着、パンツ(ズボン)3本のラベルを綺麗に出来ました。全部新品で購入すれば4万円くらいします。「インク消し」は送料を込みでも2000円しませんでしたから、かなりの節約になったと思います。コストパフォーマンスは極めて良好です。
考察2 換気は必須
三和化成の「インク消し」の成分はモノクロロベンゼン、イソブタノール、ベンジルアルコール、界面活性剤などです。
有機溶剤的な臭いがとてもきついので、換気は必須です。妻から不評だったため、わたしは屋内作業を諦めてベランダで作業しました。
また「インク消し」の成分は、皮膚や眼に触れるととても有害です。非常に扱い易いペン状の商品ではありますが、念のために保護メガネ、保護手袋、保護マスクなどを使用することを強くお勧めします。
考察3 インクがわずかに残ることもある
三和化成の「インク消し」の効果は抜群でした。しかし完全に落ちたインクと、多少残ったインクがありました。油性ペンの種類によって効果は異なるようです。
しかし、多少残ったものでも感覚的に9割がた消えて、目を凝らせば、うっすらと見えているだけです。新しく上書きすれば、問題なく使用できるように思います。
ただし、完全に消えないこともあると、理解しておく必要はあります。
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