ドアクローザーは、ドアをゆっくり自動的に閉めるための装置です。屋外に通じる開き戸には不可欠なものです。今回はドアクローザーの交換をした体験談です。ドアクローザーの種類や、実際の交換費用について解説します。
ドアクローザーがもげた
わたしの家にはルーフバルコニーがあり、開き戸から出入りできます。開き戸にはドアクローザーがついていました。
あるときバルコニーに出ようとしたところ、頭上からネジが落ちてきました。見上げるとドアクローザーと建物の接続部分が分離してしまっています。修理が必要です。
ドアクローザーとは
そもそもドアクローザーとは何でしょう。簡単に解説します。
ドアクローザーはドア上部にある
ドアクローザーは玄関などのドア上部についている、ドアをゆっくりと自動的に閉める装置です。
ドアクローザーは安全な開閉に必要
玄関ドアなど外部に通じるドア(開き戸)は、風の影響をモロに受けます。風で勢いよく閉まったり、開いたりすると危険です。
ドアクローザーには、自動的にドアを閉める他、ドアの動きをゆっくりにする機能もあります。ドアクローザーがあるとドアを安全に開閉できます。
ドアクローザーは外部に通じる開き戸には必須の装置です。
でも屋内のドアであれば必ずしも必要ありません。実際にわたしの家でもドアクローザーがついているのはルーフバルコニーのドア、玄関ドア、ビルトインガレージのドアの3ヶ所だけです。
ドアクローザーの仕組み
ドアクローザーは、扉が開けた力をバネなどに蓄え、それを利用して自動的にドアを閉めます。
さらに、オイルの粘性を利用した減速装置(ダンパー)で、急激な動きを抑える仕組みを備えています。
スタンダード式とパラレル式がある
ドアクローザーにはスタンダード型とパラレル型があります。それぞれの特徴を解説します。
スタンダード型
スタンダード型は、ドアが開く方向に設置されます。
玄関の場合だと、ドアクローザーが外側に設置されます。
メリット・デメリットは何ですか?
メリットは、室内からドアクローザーは見えないので、すっきりした見た目になることです。
デメリットは、雨風にさらされ劣化しやすい点です。
ドアから90度アームが飛び出すため、壁や照明、防犯カメラなどと干渉して取り付けられない場合もあります。
わたしの家の場合も、壊れたドアクローザーはスタンダード型でした。そして吹きさらしの屋外に取り付けられていました。
パラレル式
ドアが開く方向と反対側に設置します。玄関の場合、室内からドアクローザーが見えてしまいます。雨風の影響を受けにくいため、長く使うことができます。
スタンダード型が障害物で設置できないときも、パラレル型だと設置できる場合があります。
ドアクローザーの寿命
ドアクローザーは約15年が寿命がです。とくに、油漏れがあるときは交換のサインです。
わたしの家のバルコニーのドアの場合、油漏れはありませんでした。何が原因かはっきりはしませんでした。
自分でできないか検討
ドアクローザーの交換方法はネットで詳しく解説されています。自分で修理できないかと考えました。
さっそく取り付け部分を見てみました。ドアクローザーの取り付け金具は、10cmはある長いネジで固定されていました。間に10枚くらいのアルミ板が挟み込まれた状態です。
ネジを突っ込んでみましたがネジ穴はガバガバになっているようです。目地シール材の奥にあるためネジ穴の状態は確認できませんでした。
今回は、ドアクローザーと建物との接続が素人には難しいと考えました。こうなったら、プロに頼むしかありません。
ドアのメーカーに断られた
ドアのメーカーに修理を依頼してみました。すると「RC造の建物向けに製造したドアではない」とのことで、取り付けを断られてしまいました。
これは予想外でした。わが家は中古住宅なので知らなかったのですが、建て主さんが無理やり取り付けていたようです。中古の注文住宅の欠点が意外な形で現れました。
ハウスメーカーに相談
わが家は大成建設ハウジングのパルコンです。担当のAさんに相談しました。Aさんには、中古で購入した際のリフォーム以来ずっとお世話になっています。防犯カメラ取付工事では、1円にもならないのに立ち会って頂きました。
穏やかに、でも率直に意見を言って下さる方で、頼りにしています。状況確認のため、Aさんはすぐ来てくれました。やはりドアクローザーごと交換が必要とのことです。
折角なのでドアのガラスを固定するゴムパッキン(正しくはビートといいます)の補修もお願いしました。
交換費用は?
費用はおおよそ以下の通りでした。ドアクローザーの交換だけでも3-4万円はかかります。ぜひ参考にしてください。
実際の費用 | ネットで調べた相場 | |
ドアクローザー | 12000円 | 1~2万円 |
ガラスビート補修 | 4500円 | 窓1カ所で1~2万円 |
取り付け工事費 | 22000円 | 1~1.5万円 |
諸経費 | 4500円 | |
小計 | 43000円 | |
消費税 | 4300円 | |
合計 | 約48000円 |
工事費がやや割高で、諸経費は謎ですが、ドアのガラスビート補修をついでに頼んでいるので、妥当な価格だと思います。
修理の日がやってきた
後日、下請け業者さんとAさんがやって来て、クローザーを取り付け工事です。
作業は快調、と思いきや、建物とクローザーの接続が上手くいきません。あれこれ試していましたが日没で作業中断となりました。
俺たちの戦いはこれからだ!
結局は工事は、仮固定に終わりました。取り付け部位が目地シールのため十分確認できないとのこと。
近日中に予定している再防水・再塗装工事の際に、いったん目地シールをはがして、固定し直してくださることになりました。
(追加報告:防水・再塗装工事の際に無事にドアクローザーを固定できました。ただし躯体ではなく、L字型の金属を介してドアの外枠に固定する形になりました。)
まとめ
ドアクローザーの交換工事で、わたしが学んだことをまとめます。
- ドアクローザーは外部とつながるドアの安全に必要。
- スタンダード型とパラレル型がある。
- スタンダード型は風雨で傷みやすいが、室内はスッキリ。
- パラレル型は、室内から見えるが、風雨の影響が少なく長持ち。
- 寿命は約15年。
- 交換工事には3-5万円程度かかる。
- (中古の)注文住宅には、建て主のこだわりで、無理をした部分がありえる。
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