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外からの騒音を遮りたい、自分の家から漏れる音を減らしたい。そんな時に考える対策の一つが防音カーテンです。
今回は防音カーテンの「コーズ両面仕様」を買ってみました。わたしにとっては大満足の結果ですが、防音カーテンにも得意・不得意はあります。
この記事では実際に「コーズ」を使用した感想や、防音カーテンの一般的な特徴をお伝えします。
この記事の概要
時間の無い方は、ここだけでも読んでください。
- 防音カーテンには吸音と遮音の機能があります。
- 吸音は反響を抑える機能ですが、背後空気層とセットで音を減衰させます。
- 遮音は音を反射して透過させない機能です。
- カーテンの遮音構造の基本は「重い布地」と「コーティング」です。
- 防音カーテンは高音域が得意で、低音は苦手です。
- 「コーズ」は高性能だが、高価です。
- 自分の要求と防音カーテンの特性が合致しているか購入前に確認しましょう。
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耳障りな金属音
わたしの家には防犯カメラを設置しており、映像は書斎のハードディスクレコーダーに記録しています。このレコーダーの出す金属音が諸悪の根源です。
フェルトボードで失敗
まず、厚さ5mmほどの吸音フェルトボードで簡単な箱を作ってかぶせてみました。しかし、全く効果が感じられませんでした。吸音と遮音の違いを理解していなかったのが原因です。
吸音と遮音の違いって何ですか?
すごく簡単に言うと、
「吸音は音を吸収して透過させる。」
「遮音は音を吸収せず反射する。」
ということです。
吸音と遮音の違いについては下の記事もぜひ読んでください。
木箱作成は「待った」が掛かった
音を遮るには、素材の「重さ」や「密閉」がとても重要です。そこで木箱を作って密閉しようと考えました。
設計図を書いて、新たに必要な工作器具や部材のリストアップしていたところ、妻から「待った」が掛かりました。
これ以上わたしの玩具道具が増えたら困るとのことです。
防音カーテンを選んだ理由
そこで目を付けたのが防音カーテンです。防音カーテンには次のような特徴があり、わたしの事情にぴったりだと考えました。
- 取り付けが簡単
- 中高音域が得意
カーテンは取り付け簡単
レコーダーは金属製のプリンターラックにおいてあります。ラックごとカーテンで包んでしまえば簡単に密閉できます。
カーテンならマグネットクリップで簡単に取り付けられます。ケーブル類をカーテンのすき間から出入りさせることも簡単です。工作は必要ないので新しい道具もいりません。
防音カーテンは中高音域が得意
防音カーテンはおもに250Hz以上の高い音に対して効果があります。それより周波数の低い低音域には効果が低いです。
周波数の目安 | |
女性の声 | 250Hz |
救急車 | 1000Hz (1kHz) |
ピアノ | 4000Hz(4kHz) |
金属音 | 4kHz~20kHz |
わたしが気になっているのは金属音なので、4kHz~20kHzの「高音域」です。防音カーテンの特性は、わたしの目的に合致していました。
防音カーテンの基礎知識
防音の基本は吸音、遮音、防振、制振です。
防振と制振は、振動発生源に施す対策です。振動にカーテンでは対応できません。
ですから防音カーテンに使えるのは吸音と遮音です。なので防音カーテンには吸音タイプと遮音タイプ、吸音・遮音複合タイプがあります。
吸音材は「背後の層とセット」で音を減衰
吸音は反射を少なくして、音を吸収する働きです。吸音材は背後の空気層などとセットで防音効果を発揮します。
簡単に言うと、ヘルムホルツ共鳴器の原理で、共鳴する周波数帯域の音を減衰させます。
「吸音材は背後空気層とセット」と分かれば十分です。
遮音材は「重さ」と「コーティング」で音を反射
遮音は、たくさん反射して、音を透過させない働きです。わたしの場合、レコーダーの騒音を透過させたくないわけです。ですから、遮音性能が重要です。
カーテンによる遮音で重要になるのは「重さ」と「コーティング」です。
重いほど遮音性が高い
遮音には「素材が重たいほど(単位面積当たりの質量が大きいほど)、遮音性能が大きい。」という法則があります。ですから重い布のカーテンは遮音性能が高くなります。
コーティングは反射率が高い
樹脂コーティングは音をよく反射します。音を反射する分だけ遮音性能が高くなります。
「コーズ」を選んだ理由
わたしがコーズを選んだ理由を紹介します。
防音に特化した会社が取扱う
「コーズ」は、株式会社ピアリビングが取扱うする防音カーテンです。ピアリビングは防音に特化した会社で、様々な防音対策に精通しています。
カーテンの防音性能も公開されており信頼できると考えました。
イージーオーダーが可能
「コーズ」は、株式会社ピアリビングの運営するホームページpialiving.comでサイズを指定してオーダーできます。ですから、ちょうどよい大きさのカーテンを買うことができます。
既存のサイズでよければamazonや楽天でも購入できます。
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吸音と遮音の複合タイプ
プリンターラックを包むという私の目的からすると、吸音タイプと遮音タイプの2枚の防音カーテンを取り付けるのは現実的でありません。その点、「コーズ」は吸音と遮音を一枚で兼ね備えた高機能なカーテンになります。
遮音層が4層構造
「コーズ」は、2種類の遮音構造を用いています。具体的には、ずっしりと重い遮音布にアクリル樹脂コーティングしています。「コーズ」はコーティングした遮音布を2枚重ねているため、4層の遮音層をもっています。
実際には、吸音層と遮音布、遮音布と遮音布の間には空気の層ができ、この空気層も重要な防音構造となりますので、単なる4層構造以上の効果が期待できます。
両面仕様がある
コーズにはさらに、吸音層が両面についた両面仕様があります。空気層がさらに一層ふえて3層となるため、遮音効果がさらに高まると考えました。
片面仕様と両面仕様の本来の使い分けって何ですか?
片面仕様は窓などに通常は使用します。
両面仕様は出入口など両面の見栄えが気になる場所に向いています。
Amazonペイメントが使える
pialiving.comではAmazonペイメントで決済が可能です。わたしは、医療系ポイントサイトで稼いだポイントをAmazonギフト券と交換しています。ポイントを有効利用できるため、pialiving.comは非常に魅力的でした。
購入レポート
わたしがコーズを実際に購入した体験談を報告します。
コーズを注文
わたしは、pialiving.comからイージーオーダーで注文しました。幅、丈、フックの種類、色などを入力するだけなので簡単です。
今回はプリンターラックを包めれば十分なので、幅108cm丈110cmで両面仕様のカーテンを2枚注文しました。税込みで¥41,800でした。支払いはもちろんAmazonペイメントです。
到着まで2週間
今回はイージーオーダーとはいえ、受注生産です。カーテンが届くまで2週間かかりました。注文した時点で所要日数が分かるようになっており、とくに不満はありませんでした。
コーズの重さ
「コーズ」の重さは、pialiving.comによると、1枚当たり1.3kg〜2.4kgほどです。 通常のカーテンと比較して2倍近くの重量があります。「コーズ」は通常のカーテンレールに装着可能とされていますが、カーテンレールの強度とカーテンの重さはしっかり確認しておくことをおススメします。
わたしの注文したカーテンは、ズッシリというほどではありませんでした。丈が110cmと短かったからだと思います。
早速、プリンターラックを包み込むように固定しました。数個のマグネットクリップで十分支えられる重さでした。
コーズの防音効果
気になる防音効果は、結論から言うと大満足でした。
レコーダーの金属音は大幅に改善しました。具体的に言うと、エアコン室内機の作動音より気になっていた騒音が、エアコン室内機の作動音に隠れてしまう感じです。書斎での作業には全く支障がなくなりました。
しかし、防音カーテンの得意不得意はしっかり感じられます。
高音域では抜群の効果
不快な金属音は殆ど全く聞こえなくなりました。体感では10分の1以下に抑えられていると思います。
低音は多少は柔らかくなる程度
低音の「ウーン」という音はあいかわらず聞こえます。多分、半分にもなっていません。それでも騒音が柔らかくなった印象で、不快感はなくなりました。
「コーズ」の弱点と対策
優れた遮音効果を示した「コーズ」にも弱点はあります。
値段が高い
「コーズ」は最高級ではないですが、かなり高い部類です。市販の防音カーテンの中でも吸音・遮音複合タイプで、遮音層が4層もあるから仕方ありません。しかし、値段相応の性能をわたしは体感できました。
価格が気になるなら、自分に必要なのが吸音なのか遮音なのか明確にしましょう。複合タイプでなければ、手ごろな価格の防音カーテンがあります。
デザインがシンプル
「コーズ」は防音カーテンの中でも、機能重視のため、デザインはシンプルです。表面は吸音性を重視したワッフル状になっています。デザイン性にこだわる人は物足りなく感じると思います。
デザイン重視の方は、表面の吸音性能は妥協して、デザイン性に優れた商品を探すことをおススメします。
色が5色と少ない
「コーズ」は防音カーテンの中でも、機能重視のため、色バリエーションも多くはありません。それでも、ベージュ、ブラック、ブラウン、グリーン、ピンクと基本的な色は揃っています。
密閉しないと効果が不十分になる
防音カーテン全般に言えることですが、窓や扉を密閉する形に設置する必要がります。左右や上下に隙間があれば音は回折してきます。
しかしご安心ください。「コーズ」にはそうした隙間対策のための選択肢が用意されています。左右のすき間をカバーできる「コーズプラス」、カーテンレール上の隙間を塞ぐ「コーズレールカバー」を利用することができます。しかし追加費用はかかります。
レールカバーを購入される方はこちらのリンクからどうぞ。
防音カーテンだけでは不十分なこともある
防音カーテンだけでは効果が不十分なこともあります。必要に応じて複数の防音対策を組み合わせましょう。
窓の防音の例では、必要に応じて二重サッシ、窓用防音ボード、防音カーテンなどを組み合わせましょう。
まとめ
防音カーテンの「コーズ」には、とても満足しています。
最後に、何かアドバイスをお願いします。
防音カーテンには得意・不得意があります。
まず自分に必要な防音が、吸音なのか、遮音なのか、防振なのかを把握しましょう。
自分が気になる音の高さ(振動数)を把握しましょう。
自分の目的と防音カーテンの特性が合致していれば、満足のいく効果が得られると思います。
今回の記事の要点は以下の通りです。
- 防音カーテンには吸音と遮音の機能がある。
- 吸音は反響を抑える機能。
- 吸音材は背後の層とセットで音を減衰させる。
- 遮音は音を反射して透過させない機能。
- カーテンの遮音構造の基本は「重い布地」と「コーティング」。
- 防音カーテンは高音域が得意で、低音は苦手。
- 「コーズ」は高性能だが、高価。自分の要求に合致しているか確認が必要。
コーズが気に入った方は、購入を是非検討してください。
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