ブラインドシャッターには各社で個性があります。
最適なブラインドシャッターを選びましょう。
どういうことですか?
耐風圧強度ならブリイユ、フラット形状ならX-BLIND、製作範囲の大きさならマドモアブラインドといった感じです。
ブラインドシャッターはブラインド機能を備えたシャッターです。主なブラインドシャッターは、最強の耐風圧強度を誇るブリイユ(オイレスECO株式会社)、フラットな形状のX-BLIND(YKK AP株式会社)、そして対応可能な開口寸法が大きいマドモア ブラインド(三和シヤッター工業株式会社)です。
結論を言うと、製作寸法が幅3000mm ~ 4027mmの場合にはマドモア ブラインドが最有力候補です。理由はマドモア ブラインドについて解説しながら説明します。。
業界最大の開口寸法
マドモア ブラインドの最大の特長は、横幅の大きな窓にも対応できることです。しかし寸法によっては他の選択肢があります。
マドモアブラインドの特徴について詳しく見てみましょう。
マドモア ブラインドは連窓で大開口幅に対応
マドモアブラインドなら、連窓を選択することで4m以上の幅に対応できます。
マドモア ブラインドの最大のメリットは製作範囲が大きいことです。マドモア ブラインドの製作範囲は単窓なら幅700 ~ 2800mmですが、連窓にすることで最大で幅4027mmまで広がります(#1)。
この最大の製作範囲はブラインドシャッターとしては業界最大です(2021年5月時点)。これは他のブラインドシャッターにはない特徴です。
幅3000mm以下ならマドモア ブラインドFも要検討
幅が3m以下の場合は、選択肢が広がります。
たとえば、何ですか?
おなじ三和シャッターの新製品である、マドモアブラインドFも検討しましょう。
製作範囲が3000mm以内であれば、三和シャッターのマドモア ブラインド”F”も検討しましょう。
マドモア ブラインドFは、マドモア ブラインドから派生した最新型(2021年1月29日発売(#2))です。マドモア ブラインドFは業界最高レベルの耐風圧強度と、フラット形状によるスマートな外観を両立しています。
マドモア ブラインドFは連窓に非対応です。しかし単窓での作製範囲が少し大きく、幅3000mmまで対応します。
マドモア ブラインドと同レベルの耐風圧強度を保ったまま形状がフラットになるため、おススメです。
幅4027mm以上ならシャッター機能は断念
幅4027mm以上の窓の場合はどうすれば良いんですか?
残念ですが、ブラインドシャッターはあきらめましょう。
シャッター機能のない外付けブラインドなら最大6mまで対応可能な製品もあります。
マドモア ブラインドでも対応できないような大開口の窓の場合は、シャッター機能をあきらめて外付けブランドを選択しましょう。passiv blind や ヴァレーマ などが有名です。
ヴァレーマは最大5m、passiv blindは最大6mという圧倒的なブラインド幅を誇っています。しかもブラインド形状や色の選択肢が豊富ですから、納得できる色や形状のものを選ぶことができます。
passiv blind や ヴァレーマの耐風圧強度は低めです。ブラインド形状などにより幅はありますが、10m/s ~ 22m/s以上の強風時には全開状態(= ブラインドをケースに収納)にする必要があります。
次にマドモア ブラインドの耐風圧強度について解説しましょう。
標準以上の耐風圧強度
大きな窓に対応できても、風に弱いってことはないですか?
安心してください。
マドモアブラインドの耐風圧強度は、通常のシャッターと同等以上です。
マドモア ブラインドは強風でも安心な性能を誇っています。マドモア ブラインドの耐風圧強度は通常のシャッターの耐風圧強度(600~800Pa)と同等以上です。
しかもマドモア ブラインドは、幅3000mmから4027mmの大きさに対応可能な唯一のブラインドシャッターです(2021年5月時点)。詳細は今から説明します。
標準以上の耐風圧強度
マドモアブラインドの耐風圧強度は、ブラインド幅に関係なく800Pa(風速36m/s相当)とされています(マドモア総合カタログ(#3))。マドモアブラインドには通常のスクリーンタイプのシャッター以上の耐風圧性能があります。
風速36m/sてどの程度ですか?
イメージできません。
瞬間風速30m/sは人が立っていられないくらいの風、
瞬間風速40m/sは立木が倒れる程の風です。
幅3000mmまではマドモア ブラインドFも検討
マドモア ブラインドの耐風圧強度は標準以上です。しかし下の表のようにマドモア ブラインドの耐風圧強度は、マドモア ブラインドFに劣る場合があります。
シャッター \ 横幅 | 700~ 2000mm | 2000~ 3000mm | 3000~ 4027mm |
マドモアブラインド | 800Pa | 800Pa | 800Pa |
マドモアブラインドF | 1200Pa | 800Pa | 非対応 |
幅700mm~2000mmではマドモア ブラインドFに劣る
具体的には横幅が700mm ~ 2000mmの場合、マドモアブラインドの耐風圧強度はマドモアブラインドFに劣ります。この条件では、マドモア ブラインドFの耐風圧強度は1200Pa(風速44m/s相当)です。この耐風圧強度は、ブラインドシャッターとして最高の耐風圧強度を長年誇ってきたブリイユと同等です(2021年5月時点)。
これに対して、マドモアブラインドの耐風圧強度はブラインド幅に関係なく800Pa(風速36m/s相当)です。耐風圧強度は、幅700mm~2000mmでは新製品のマドモアブラインドFに一歩譲ります。
幅2000mm~3000mmでは同等
しかしブラインド幅が2000~3000mmの場合はマドモア ブラインドとマドモア ブラインドFの耐風圧強度は同等です(800Pa(風速36m/s相当)(#1)(#3))。
幅3000mm~4027mmでは唯一無二の存在
幅3m~4mの窓に、ブラインドシャッターをどうしてもつけたい場合は、マドモアブラインドが唯一の選択にになります(2021年5月時点)。
マドモア ブラインドは、この領域では唯一無二のブラインドシャッターです。つまり製作幅が3000mm ~ 4027mmの場合、比較できるブラインドシャッターがありません(2021年5月時点)。
そしてブラインドシャッターであるマドモア ブラインドの耐風圧強度と比べれば、純粋な外付けブラインドでは勝負になりません。
幅4027mm以上ならシャッター機能は断念
先ほども述べたように、幅4027mm以上に対応するブラインドシャッターはありません(2021年5月時点)。
より大開口の窓の場合には、純粋な外付けブラインドか、純粋なシャッターを選ぶ必要があります。
ブラインド機能
マドモア ブラインドはブラインド機能を備えたシャッターです。そのブラインドとしての機能を解説します。
夏も快適:高い太陽熱遮蔽効果
室外に設置するブラインドシャッターは、夏の日差しの侵入を抑えます。室外で日差しを遮断することで、室内のブラインドやカーテンよりも高い太陽熱遮蔽効果を得られます(#1)。
これによって、室温上昇を抑え空調効率も高めます。
冬も快適:シャッターによる断熱効果
窓シャッターを全閉状態にすることで、外気と窓サッシの間に空気層ができます。すると室外の冷気の伝わりが和らぎ、断熱性が向上します(#1)。
また、結露の発生も低減されるので、有害なカビの発生も抑えられます。
スラット角度は0度~90度で調整可能
マドモア ブラインドはスラットの角度を0度~90度の範囲で調整できます。これによって効果的に「遮光・採光」「通風・換気」ができます(#1)。
最大角度90度はブラインドシャッターの標準レベル
最大角度が90度というのは、ブラインドシャッターとしては標準的です。しかし下からの視線が多少入るというデメリットがあります。
下の写真は、わたしの家の2階の窓です。ブラインドシャッターはサンシャディ BS3A(現:ブリイユBモデル)です。ブラインドを90度(水平)にして、斜め下の路上から撮影しました。
写真の真ん中の縦棒はシャッターの奥にある窓サッシです。サッシの見え方から意外なほど視線が入ることが分かります。
下からの視線が気になるならブリイユCモデルがおススメ
下からの視線が気になる場合の対策は無いんですか?
シャッター機能のない外付けブラインドなら大抵は下からの視線を遮断できます。
シャッター機能も欲しいです。
別のメーカーになりますが、ブリイユCモデルなら下からの視線を遮断できます。
下からの視線が気になる方は、最大角度が125度のブリイユCモデルを選択するか、シャッター機能をあきらめて外付けブラインドを選択しましょう。
外付けブラインドであれば、角度を0度から180度で調整できる製品が沢山あります。
安全性
マドモア ブラインドの安全性について解説します。
障害物検知装置を標準装備
マドモア ブラインドは障害物検知装置(過負荷検知方式)を標準装備しています。シャッター下降時に障害物を検知すると約3秒間反転上昇し、停止します(#1)。
ただし、機能には限界があります。
過信は禁物です。
どういうことですか?
例えば、挟んだものがとても柔らかい時は、停止しないかもしれません。
停電時手動操作装置(オプション)
停電時手動操作装置があると、停電時でも枠に設置したグリップを何度か繰り返して引き下げることでシャッターを開放できます(開放するのに時間を要します)(#1)。
追加費用を出してまで、つける必要あるんですか?
地震や火災など非常時の脱出ルートになる場所にはつけておきましょう。
なるほど、命には代えられませんね。
脱出ルートには必要
一階の窓や、バルコニーに面した窓など脱出ルートになる可能性のある場所では、停電時手動操作装置を設置しておきましょう。
後付け不可
停電時手動操作装置は、マドモアブラインドを設置後の後付けはできませんのでご注意ください(#1)。
操作性
マドモア ブラインドの操作性について解説します。
リモコンを標準装備
マドモア ブラインドにはリモコンが標準装備です(#1)。リモコンなので、壁に配線などは不要です。
シンプルで直感的な3ボタン式
標準タイプのリモコンは、シンプルな「開」、「停」、「閉」の3ボタン式です。基本操作はシンプルで分かり易いです(#3)。
好みの中間停止位置を登録できる
標準リモコンは、シンプルな3ボタン式です。それでも好みの中間停止位置を登録し、登録した位置に自動停止(半開動作)させることが可能です(#4)。
中間停止位置の登録
中間停止位置の登録の際は「停」ボタンを約5秒間長押しします。シャッターケースから「ピピ !」という音が聞こえたら設定完了です。
設定した中間停止位置に半開
設定した中間停止位置でシャッターを自動停止するには、リモコンの「開」・「閉」2つのボタンを同時に押します。
一斉操作に対応
マドモア ブラインドでは、複数のシャッターを一斉操作することも可能です(#1)。
急激に天候が悪化した時でも、リモコンひとつで家中のシャッターをすばやく閉めることができます。
1階からでも2階のシャッターも操作できるため、階段の昇り降りが不要でお年寄りの方や身体の不自由な方でもスムーズな操作が可能です。
タイマー操作(オプション)
マドモア ブラインドはタイマー機能をオプション設定可能です(#1)。留守中でも自動で窓シャッターの開閉が行われるため、第三者に留守と気付かれないという効果も期待できます。
また、豊富なタイマー機能によって生活が便利になります。
目覚し開放
目覚し開放は、窓シャッターを2回に分けて開放するタイマー機能です(#1)。起床時間に合わせて朝日の差し込みを段階に分けて増やし、自然な目覚めを促します。
朝に光を浴びることで、セロトニンの分泌が促され、メラトニンの分泌が抑制されます。
メラト??セロと??
メラトニンは睡眠を促す物質です。
セロトニンは体を活動状態にする神経伝達物質です。
週間設定
週間設定は、曜日ごとにタイマーの運用設定が可能な機能です(#1)。土日と平日で開閉時間を変更することができます。
土日はゆっくり朝寝したいという方にはおススメの機能です。
I to T に対応(オプション)
マドモア ブランドはインターネットを通じた操作(I to T)に対応しています(#1)。対応するシステムは、以下の3つです。
- パナソニック株式会社製HEMS(スマートHEMS)
- パナソニック株式会社製ホームナビゲーション
- ソムフィ株式会社製コネクスーンです。
これによって、以下のようなことが可能になります。
外出先から操作
マドモア ブランドでは、スマートフォンやタブレット端末を用いることで、宅内でも外出先でもシャッターの状態確認や開閉操作が可能です(#1)。
これによって天候の急な変化にも対応できます。
宅内の専用モニターからの操作
マドモア ブランドでは、宅内の専用モニターからの操作(コネクスーンを除く)でシャッターの操作が可能です(#1)。個別操作、一斉操作のいずれも可能です。
スマホ・スマートスピーカーで操作
マドモア ブランドでは、専用アプリを使用することでスマートフォンがリモコンに早変わりします。
またスマートスピーカーなら音声による開閉操作が可能です(#1)。外出前の忙しい時間や、就寝前、起床時の操作の手間が省けます
一斉操作
一斉操作機能によって、複数の窓シャッターを同時に開閉することができます(#1)。
タイマー機能
マドモア ブランドでは、I to T 対応によって、様々なタイマー機能を利用可能です(#1)。
曜日・時刻を個別に設定
タイマー機能による開閉では、曜日・時刻を設定して開閉できます(#1)。例えば土日と平日で開閉時間を変更することができます。
土日はゆっくり朝寝したいという方にはおススメの機能です。
季節に合わせて開閉時刻を自動設定
I to T 対応によって、季節に合わせたタイマー設定を自動でできます。
具体的にはインターネットを介して季節に合わせた最新の日の出・日の入り時刻を取得し、タイマー時刻として利用できます(#1)。
気象警報に連動し自動開閉
お住まいの地域に気象警報(大雨、洪水など)が発表されると、窓シャッターが自動的に閉鎖します(コネクスーンを除く)(#1)。
急激な天候の変化にも自動で対応してくれます。
まとめ:大開口と耐風圧強度を両立したい人におススメ
マドモア ブラインドは三和シャッターの従来型のブラインドシャッターです。最大の特徴は連窓による製作範囲の大きさです。マドモア ブラインドは通常のシャッターと同等以上の耐風圧強度も持っています。
ブラインドシャッターに標準以上の耐風圧性能と広い間口の両立を求める方にはマドモア ブラインドがおススメです。
参考資料
#1 業務用カタログ「住宅用窓シャッター マドモア 総合カタログ」(三和シャッター工業株式会社)
#2 News Release「住宅用窓シャッター 『マドモアブラインドF』を発売」(三和シャッター工業株式会社)
#3 カタログ「マドモアブラインドF」(k_p111、三和シャッター工業株式会社)
#4 三和の住宅用窓シャッター【窓シャッター電動式】取扱説明書(三和シャッター工業株式会社)
おススメ記事
コメント