ネコ撃退シート(ここダメシート)の効果・活用法とその限界

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ネコが敷地内に侵入して困っている方も多いと思います。フンをする、花壇を荒らすなどの被害もあるでしょう。わが家の場合、娘がネコアレルギーです。娘の健康のためにネコを追い払う必要があります。

わが家の庭に侵入するネコを撃退するため、わたしは「ここダメシート」を活用しています。これは樹脂製のトゲがついたシート状の製品です。

「ここダメシート」 は比較的安価で、それなりの効果がある製品です。 「ここダメシート」の特徴、効果を発揮するにはコツ、 「ここダメシート」の限界などについて、わたしの経験を踏まえて解説します。

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「ここダメシート」とは

ここダメシートは、ネコ撃退用のトゲ付きシートです。

トゲは短いですが、やや鋭いトゲになっています。怪我をするほどではありませんが、作業に慣れないうちは割と痛い思いをします。

ここダメシートの外観

ここダメシートには、、長いシートをロール状に巻いた製品(以下、ロールタイプと表記)と小さい板状のシート(以下、シートタイプと表記)の製品とがあります。上の写真は、板状のシートタイプです。

ロールタイプとシートタイプの使い分け

ロールタイプとシートタイプを実際に使ってみた印象から、私なりの使い分けについて紹介します。

ロールタイプ

ロールタイプのものには様々なサイズが用意されています。幅は30cmまたは50cm、長さは2m5m10m、20mのものがあります。ですからロールタイプは一枚で広い範囲をカバーできます。シートタイプに比べると、連結する手間が省けます。

しかし、ロールタイプは反り返るクセがついています。ですからペグなどで地面に固定する必要があります。シートタイプは土の上で広範囲に設置するのに向いています。

シートタイプ

一方で、シートタイプは反り返りません。ペグを打たなくても比較的安定します。コンクリートやレンガの上に設置するならシートタイプが向いています。もちろん土の上に設置しても問題ありません。その代わり、比較的小さいシート(235mm×340mm)を一つずつ連結する手間がかかります。

個人的にはシートタイプのほうが扱いは簡単です。わが家の庭程度の規模ならそれほど大量に必要ないので連結の手間も大して問題になりません。

使い分けのまとめ

ロールタイプとシートタイプの使い分け・特徴を簡単にまとめると次のようになります

ロールシート
ペグ必須不要*
大面積製品×
土の上
コンクリ
の上
×
扱い易さ
*ペグは必須ではないが、ペグで固定したほうが安定する

「ここダメシート」の気に入った点

「ここダメシート」で気に入った点は以下の3つです。

  • 単位面積当たりの費用が安い
  • 切断・加工が容易
  • 接続・固定用のパーツが付属

単位面積当たりの費用が安い

「ここダメシート」の費用は1平方メートルあたり1400円~1900円程度です。わたしがネコ対策に使用している「トゲロング」は1平方メートルあたり6000-7000円もすることを考えれば、かなり安いです。

切断・加工が容易

「ここダメシート」 の基本構造は細い樹脂でできた格子です。ハサミで容易に切断することができます。女性でも簡単に切れる程度です。

「ここダメシート」を設置する場合、隙間なく設置することが重要です。ですからハサミでサイズを微調整しやすいのはとても有難いです。

これに対して「トゲロング」は格子が太いです。ハサミで切断できますが、ある程度の握力と慣れが必要です。女性が切るのは難しいでしょう。

接続・固定用のパーツが付属

「ここダメシート」には基本構造の格子の中に接続用パーツが含まれています。具体的には、シートの辺縁にリング状のパーツがあります。このリングに別のシートのトゲを差し込むことで簡単に連結できます。

下の写真のように、使用するリングを交互に組み合わせれば外れにくいです。

ここダメシートの接続方法

また、下の写真のように両方のリングをトゲに差し込めば、さらに強固になります。しかし多少コツが要ります。失敗するとジョイント部分が折れてしまいますので注意してください。

ここダメシートのより強固な接続方法

また、シートを地面に固定するための簡易のペグ(釘)も付属しています。下の写真で示した「つ」の字型のパーツです。シートから切り離して使いましょう。

ここダメシートに付属するペグ

ただし写真のように砂利の上では、付属のペグは短すぎて土に届きません。必要に応じて長めのペグを購入して下さい。

「ここダメシート」の気に入らない点

  • ロールタイプは反り返るクセがついている。
  • シートタイプは連結の手間が多い
  • 低温時に作業すると破損することがある
  • 慣れないうちは作業時に痛い

ロールタイプは反り返るクセがついている。

「ここダメシート」のロールタイプには、反り返るクセがついています。反り返らないように付属のペグなどでしっかりと地面に固定しましょう。

一人で作業するなら、一方の端を固定してから広げるようにして作業すると良いです。ただし、初めに固定してしまうので位置の微調整が難しくなります

ですから二人で作業することをお勧めします

ロールタイプは、ペグで反り返りを抑える必要性があるので、基本的に土の上に設置します。コンクリートなどペグが打てない場所にはシートタイプを使用しましょう

シートタイプは連結の手間が多い

「ここダメシート」のシートタイプなら反り返るクセはありません。ですからシートを連結してから、位置を微調整することは容易です。

ただし、複数のシートを繋げる手間はかかります。

低温時に作業すると破損することがある

「ここダメシート 」の素材は、低温では脆くなりやすいです。部分的に強い「曲げ」の力が加わると破断することがあります。とはいえ、通常の使用法では問題になることはないと思います。

作業は暖かい環境で実施するほうが無難です。寒い時期なら、屋内で作業したり、気温の上がる昼間にに作業するなどの工夫が必要です。

慣れないうちは作業時に痛い

「ここダメシート 」の設置作業では、トゲが体をチクチクと刺激して痛みを伴います。とくにロールタイプは手に巻き付いてくるので痛いです。

ロールタイプ を設置する時、わたしは豚皮の作業用手袋をはめて作業しています。シートタイプは比較的扱いやすいので、わたしは素手で作業しています。

「ここダメシート」の効果を示す自験例

ここダメシートの効果を示す一例をご紹介します。下の写真では、壁際からの脱出ルートを「トゲロング」で封鎖しています。

これに対して、ネコは画面右のオレンジの配管を足場に低木の枝をよじ登るルートを開拓しました。具体的には赤い矢印がネコの脱出ルートになっています。

ここダメシート設置前

そこで足場となる配管に「ここダメシート」を設置しました(下の写真、赤枠)。

ここダメシート設置後

下の写真ではネコは 「ここダメシート」 に困惑しています。(この写真では、黒ネコを見やすいようにコントラストを調整しています。)

ネコは散々まよった挙句、左端の木を登って脱出しました。このように「ここダメシート」は画面右側へのネコの侵入を阻止できています。

ここダメシートに困惑するネコ

一方で、今度は左の木の幹や木の根元に追加対策が必要だと分かります。

「ここダメシート」設置のコツ

「ここダメシート」が効果を発揮するには以下の4点は絶対に抑える必要があります。

  • 隙間なく敷き詰める
  • 充分な奥行きを持たせる
  • 他の障害物と組みわせる
  • 先入観を持たない

隙間なく敷き詰める

「ここダメシート」を使用する場合、もっとも大切なことは「隙間なく敷き詰める」ことです。

ネコはわずかな隙間を突破してきます。トレイルカメラで観察した限りでは、幅2cmもあればネコにとっては十分な隙間です。

充分な奥行きを持たせる

ネコの身体能力は驚異的です。充分な奥行きを持った範囲に敷き詰めましょう。正直、30cm程度の奥行では全く足りないことが多いです。

ただし、十分な奥行きがなくても効果はある程度期待できますたとえば壁際に設置すれば、ネコは手前からジャンプせざるを得ないため、ジャンプの到達点が低くなります

他の障害物と組みわせる

地面の障害物を利用してジャンプの到達点を低くできたとします。その場合は、壁や木に設置する障害物を組み合わせると効果が高まります

たとえば低くなった着地点より上にネズミ返しを設置しましょう。並の身体能力のネコなら、その経路を諦めてくれます。

先入観を持たない

ネコ対策では先入観を持ってはいけません。人間が想像もしない経路をネコは開拓してきます。画像で確認するまでは、信じられない方法で。

例えば、ネコは下の画像にある3cmほどの斜めの出っ張り(赤枠)ですら足場として使ってきます

斜めの出っ張りもネコの足場となる

ですから、「ここダメシート」の効果を疑う前に、ネコが別ルートを開拓していないか画像で確認しましょう。

「ここダメシート」の限界

「ここダメシート」にネコ撃退効果はあります。しかし、「ここダメシート」の効果は絶対ではないです。その一例をご紹介します。

今度は、左側の木の根元に超音波発生器の「ガーデンバリア・ミニ」と「ここダメシート」を設置しました。

ガーデンバリア・ミニ設置後

すると下の画像のように、画面右側の配管を足場としたルートを使うために「ここダメシート」の上に侵入するようになりました。 「ここダメシート」+「ガーデンバリア」よりは「ここダメシート」 単独のほうが「まし」というわけです。

ここダメシートを強行突破するネコ

このように、「ここダメシート」の効果は絶対ではないです。どうしても侵入する必要がある場合なら、ネコは侵入してきます。

その後は、配管に「トゲロング」を設置しつつ、斜めの足場と手前の地面は「ここダメシート」の組み合わせにしました。 すると、庭へのネコの侵入がぱったりと途絶えました。

再度ネコが侵入する恐れはあります。ですから現在もトレイルカメラでの監視は継続しています。新たな展開がりましたら、改めてご報告します。

「ここダメシート」の他の利用法

わたしは、地面に敷き詰める以外の方法でも「ここダメシート」を活用しています。メーカーの想定していない使用法ですから、簡単に紹介するだけにします。

わたしは、壁と壁、壁とフェンスなどの隙間を埋める障害物として「ここダメシート」使用しています。 この場合「ここダメシート」 を地面に垂直に設置しています。木の幹にまきつけて、ネコの木登りを防ぐ手もあります。

また園芸用の支柱と組み合わせて、簡易のフェンスとしても使用しています。あくまでの簡易のフェンスであり強度や耐久性が低いです。簡易フェンスを設置するなら、こまめな点検と補修が必要です。簡易フェンスの素材としてはロールタイプのほうが扱いやすい印象です。

また、こうした使用法はメーカーの想定していない使用法になります。こうした使用方法については、自己責任で実施してください

クローズ外構以外での活用方法

外構はオープン、セミクローズ、クローズに大別できます。そのうち オープン、セミクローズ の外構については、ネコの侵入経路を封鎖するのはほぼ不可能です。

オープン、セミクローズの外構では、花壇回りなどネコの侵入を阻止したい場所にピンポイントで使用するという形になります。

一方、クローズ外構の場合には、対策を徹底することで侵入経路を完全に遮断できる可能性があります。とはいえ、隣地との兼ね合い、植木の配置、門扉の構造などの条件次第では、完全な封鎖は困難な場合もあります。

まとめ

「ここダメシート」 はトゲの不快感で、ネコの侵入や行動を妨害します。費用対効果は高いです。しかし効果を発揮するにはコツが要ります。しかも、ネコ撃退効果は絶対ではありません。

そのためトゲロング単体での対策には限界があります。要所要所では「トゲロング」を併用すると効果が高まります。わが家の庭に侵入していた「トゲロング」+「ここダメシート」のコンビネーションで5匹のうち4匹は撃退できました。

またニオイ、水、音などでネコを追い払う別の対策と組み合わせることで、さらに高い効果を期待できると考えます。

わが家では、超音波発生器を併用することで、しつこく侵入していた最後の一匹を撃退することに成功しています。では超音波発生器だけで十分かといえば、そうではないと考えます。超音波発生器は、聴力の衰えた老ネコや、超音波を気にしない図太いネコには無効だからです。

複数の対策のコンビネーション

また、ネコはつねに新しい侵入経路を探っています。一度は撃退できたとしても、いつまでも安心ということはありません。ですからトレイルカメラでネコの行動を把握することがとても重要です。

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