信長の野望・将星録では、配下武将に勲功を積ませることが非常に重要です。今回は軍勢への「補給」による勲功稼ぎについてご紹介します。
軍勢への「補給」で得られる勲功
将星録では、補給ユニットから軍勢ユニットに兵や米などを補給することが出来ます。その場合、補給ユニットの武将は勲功を得ることが出来ます。
わたしの調べた範囲では、「兵1、兵糧1の軍勢」に最大まで兵・兵糧などを補充した場合の勲功は以下の通りです。家老以上の軍勢への補給ではそれなりの勲功が稼げることが分かります。
補給相手 の身分 | 兵米 | 兵米 馬 | 兵米 馬鉄 | 兵米 馬鉄 大砲 |
部将 | +6 | +9 | +12 | +17 |
家老 | +7 | +11 | +15 | +20 |
宿老 | +8 | +12 | +17 | +22 |
大名 | +8 | +13 | +18 | +23 |
馬と鉄砲の両方を補給するには、補給を受ける武将が「騎鉄」の特技を有している必要があります。伊達家の面々や雑賀衆の鈴木一族、一色家臣の稲富一族に「騎鉄」持ちがいます。また、「騎鉄」の特技は家宝の「短筒」や岩出山城での修行で獲得することが出来ます。
実際の方法
実際のやり方を解説しましょう。方法は単純です。
- 軍勢ユニット出撃
- 軍勢ユニットへ補給
- 軍勢ユニット入城
とはいえ、注意事項がありますので詳細は以下を確認してください。
軍勢ユニット出撃
城から軍勢ユニットを出撃させます。出撃する軍勢は兵1米1でよいです。米は0でも構いませんが、米0でよいか確認を求められるので、操作が面倒になります。
ここで重要なのは軍勢を「城に隣接するマス」に配置することです。理由は今から説明します。
城から出撃し、城に隣接するマスに配置された軍勢ユニットは「未行動」扱いになります。そのため、補給を受けた後に行動することが出来ます。
つまり同じ月に城内に戻ることが出来ます。
軍勢ユニットへ補給
出陣した軍勢ユニットに補給します。補給ユニットを率いる武将は、補給した量に応じた勲功を得ることが出来ます。
このとき補給ユニットは行動済みとなります。しかし軍勢ユニットは「未行動」状態のままです。
軍勢ユニット入城
城から出撃して、城に隣接するマスに配置された軍勢ユニットは「未行動」状態になります。補給を受けた後も「未行動」状態のままです。
補給を受けた軍勢ユニットを入城させましょう。このとき、出陣が「キャンセル」された扱いとなります。ですから、入城した武将は「未行動」状態になります。(補給ユニット側は「行動済み」となります。)
そのため入城後の武将は「登用」や「取引」など、留守番としての役割もこなすことが出来ます。再度出陣して、未行動の補給ユニットから補給を受けることもできます。
メリット
補給による勲功稼ぎのメリットは以下のようなものです。
- 無能武将でも実行可能
- どの地域でも実行可能
- 補給を受ける武将は「未行動」扱い
- 騎馬・鉄砲・大砲で効率UP
- ある程度の同時育成も選択可能
無能武将でも実行可能
「補給」には実行武将の能力は影響しません。そのためどんな無能武将でも安定して勲功を稼ぐことが出来ます。
どの地域でも実行可能
補給ユニットを利用した勲功稼ぎには「大砲」の輸送という非常に効果的な方法があります。しかし実行するには観音寺城(安土城)と二条城を支配している必要があります。
それに対して、軍勢への「補給」はどの地域でも実行可能です。
補給を受ける武将は「未行動」扱い
補給を受ける役の武将は、「出陣」→「補給を受ける」→「入城」と一連の作業の後も「未行動」状態となります。
登用や取引などで留守番役をこなすことが出来ます。
「出陣」→「補給を受ける」→「入城」を繰り返し、複数の武将を同時に育成することもできます。
騎馬・鉄砲・大砲で効率UP
補給相手が「騎鉄」持ちで、騎馬・鉄砲・大砲を所有している場合、補給で得られる勲功がかなり多くなります。(獲得できる勲功をもう一度お示ししておきます)
補給相手 の身分 | 兵米 | 兵米 馬 | 兵米 馬鉄 | 兵米 馬鉄 大砲 |
部将 | +6 | +9 | +12 | +17 |
家老 | +7 | +11 | +15 | +20 |
宿老 | +8 | +12 | +17 | +22 |
大名 | +8 | +13 | +18 | +23 |
実行できる状況は稀ですが、条件がそろうとかなりの効果を発揮します。岩出山城を支配していると「騎鉄」持ちを育成できるため、有利になります。
どんな無能な大名でも、「騎鉄」持ちとなっていれば家臣の育成に大活躍できます。
ある程度の同時育成も選択可能
1城あたりの育成人数は1~6名です。昇進速度は1城につき1名の場合がもっとも速くなります。
しかし以下のように5~6名を同時に育成する方法もあります(補給相手が宿老の場合)。
5名同時育成
ターン開始
城内 前回の軍勢帰城で補給物資1回分あり
武将① 出撃済み 補給物資3回分保持 → 補給物資2回分となる
武将② 出撃済み 補給物資2回分保持 → 補給物資1回分となる
武将③ 出撃済み 補給物資1回分保持 → 補給物資0回分となる
武将④ 出撃済み 補給物資0回分保持 → 帰城(次ターンで再出撃)
武将⑤ 新たに出撃・即補給
補給物資4回分(*)保持 → 補給物資3回分となる
(*もともと城にある物資1回分+武将①~③から回収した3回分で、合計4回分)
城内 武将⑤から回収した補給物資1回分が軍勢の入城で戻ってくる
ターン終了
これだと7回分の補給物資でグルグル回せます。宿老なら兵4500なので、7回分で兵31500です。Lv6の城でも回せます。ただし4回補給で1回休みになるので、効率は低下します。
6名同時育成
Lv8の城だと、6名でも回せないことはないです。
ターン開始
城内 前回の軍勢帰城で補給物資1回分あり
武将① 出撃済み 補給物資4回分保持 → 補給物資3回分となる
武将② 出撃済み 補給物資3回分保持 → 補給物資2回分となる
武将③ 出撃済み 補給物資2回分保持 → 補給物資1回分となる
武将④ 出撃済み 補給物資1回分保持 → 補給物資0回分となる
武将⑤ 出撃済み 補給物資0回分保持 → 帰城(次ターンで再出撃)
武将⑥ 新たに出撃・即補給
補給物資5回分(*)保持 → 補給物資4回分となる
(*もともと城にある物資1回分+武将①~④から回収した4回分で、合計5回分)
城内 武将⑥から回収した補給物資1回分が軍勢の入城で戻ってくる
ターン終了
兵・馬・鉄砲は11回分、つまり宿老への補給の場合で49500必要です。Lv8なら兵数もギリギリ足ります。各武将は6ターンで5回補給・1回休み(帰城)となります。
(もっとうまく回す方法があるかもしれませんが、まだ思いつきません。)
複数名を同時育成するケース
多少効率が低下しても同時に育成したいケースの代表例は、あと少しだけ勲功を積ませたい武将が大勢いる場合です。この場合、複数名での同時進行がとても有効です。
例えば、宿老が多数いる大名家を脅迫で家臣化した場合などです。こうした場合は大名をはじめ勲功250の家臣が大量発生します。
なお、補給を受ける側は「未行動」扱いのため、補給を受ける側は大名や宿老が一名だけでも、何度も出陣・入城を繰り返して大丈夫です。
デメリット
補給による勲功稼ぎのデメリットは以下のようなものです。
- 敵国に隣接しない城が望ましい
- 城規模が低いと効率悪化
- 必要物資が貯まるまで時間がかかる
- 同時育成では効率が低下する
- 馬・鉄砲の調達コスト
敵国に隣接しない城が望ましい
効率よく勲功を稼ぐには、可能な限り大量の兵と物資を輸送ユニットに持たせる必要があります。しかし、城内に残っている兵数が少ないと、敵国が軍勢を送ってくる可能性が高いです。
そうすると迎撃に忙殺され、効率よく勲功稼ぎができません。ですから敵と隣接しない安全地帯で行うことが望ましいです。
城規模が低いと効率悪化
効率よく勲功を稼ぐには、可能な限り大量の兵と物資を輸送ユニットに持たせる必要があります。そのため、兵数上限の低い城は、この方法には適していません。
効率を重視するなら、少なくとも「城レベル7」できれば「城レベル8」の城で行うようにしましょう。
必要物資が貯まるまで時間がかかる
兵や物資が最大値までたまるにはある程度の時間が必要です。速攻プレイでは使いづらいです。逆にまったりプレイでは活用しやすいです。
まったりと一地方を統一した頃には、ある程度は条件が整うでしょう。
同時育成では効率が低下
同時育成では効率が低下してしまうのはデメリットと言えます。
昇進速度を重視するなら、一つの城につき1名を育成するのが基本となります。理由を説明します。
1城1名が最速のワケ
補給ユニットに物資が無くなると、城に入城して物資を調達する必要があります。その月は勲功を稼ぐことが出来ません。
ですから、入城する回数をなるべく少なくする必要があります。そのためには、補給ユニットになるべく大量の物資を持たせる必要があります。
例えば「真田昌幸をとにかく昇進させたい。」と言う場合には真田昌幸に物資を集中させましょう。兵・馬(や鉄砲)を49500を集中すれば、宿老が相手でも11回連続で補給できます。
勲功を得られないのは12ターンで1回です。もし5名同時育成だと5ターンに1回勲功が得られないので、一人当たりの昇進速度は低下します。
複数人同時育成も決して悪くはない
効率が悪くなるとは言え、メリットで紹介したように1城あたり4~6名を同時に育成する選択肢もメリットが充分あります。
ケースバイケースで使い分けましょう。
馬・鉄砲の調達コスト
馬産地や鉄砲鍛冶村を大量に保有していない限り、馬や鉄砲の調達コストは膨大になります。すべてを商人から購入する場合、馬5万の調達には金25万程度、鉄砲5万の調達には金100万程度が必要です。
一度で購入できる量ではありませんので、コツコツ買い貯めていく必要があります。
おススメする育成対象
わたしの場合、補給をつかって勲功を積ませるのは、次のような武将です。
- 無能武将と脳筋武将
- あと少しで昇進できる武将
無能武将と脳筋武将
補給による勲功には、武将の能力は影響しません。すべての武将に有効な方法と言えます。
しかし、政治・智謀に秀でた武将(とくに「外交」持ち)は「援軍要請」で勲功を積むほうが実行しやすいです。
そのため、対象となるのは政治・智謀が低い武将たちになります。
家老になれば、身分を不満に思って出奔することが殆ど無くなります。無能武将でも取引目的の留守番は務まります。そして留守番を務めつつ、別の武将の育成に活躍できます。
(例外的に、騎馬・鉄砲の両方を補給したり、大砲や鉄甲船も補給できる場合は、「補給」が「援軍要請」より優れているケースがあります。)
あと少しで昇進できる武将
大名や宿老への補給なら、兵・米だけでも勲功+8です。もう少しで昇進できる武将が暇を持て余しているなら、補給で勲功を稼がせましょう。
とくに、捕縛で配下となった元「宿老」は、勲功値が250となっています。兵・米の補給だけでも7回、兵・米・馬の補給なら4回大名に補給すれば家老にできます。
数回補給する程度なら大量の物資は必要ないので、序盤でも実行できます。コツコツ続ければ長期的にはかなり勲功を積むことが出来ます。
最後に
いかがでしたか?
少々手間のかかる方法ではありますが、暇を見つけてチョコチョコ補給しているだけでも、長期的には割と効果があります。
身分を理由に出奔されるのがムカつく、もう少しで昇進できる武将がいる、そんなときに使ってみてください。
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コメント
2022年に将星録の勲功稼ぎを解説してくれる人がいることに驚きです。
大砲の勲功稼ぎは自分でやってて気づいたのですが、この稼ぎ方は知りませんでした。
こっちの方が条件が楽なので150位まで上げるのにちょうどいいですね
お役に立てそうで何よりです。
これからも、将星録をぜひ楽しんでください。